研究課題
基盤研究(C)
毛(毛髪)は哺乳類の特徴というべき皮膚の付属器官である。機械的刺激、紫外線、低温などから体を保護する以外に、老廃物排出、皮脂分泌、皮膚再生など大切な役割も果たす。近年発展の目覚ましい細胞生物学的、分子生物学的解析より毛の発生を再現できることが可能となりつつあるが、毛の『制御』という意味ではいまだ実現できていないのが現状である。本研究では、毛の発生・制御を詳細に解析する細胞ツール(未熟な細胞)を開発し、それを用いて毛の発生から移植毛までを精査することで、毛の“成り立ち”やその動態・メカニズムの解明を目指す。
皮膚の付属器官である毛は、様々な役割を果たしている。近年、科学技術の進歩により、毛の発生を一部再現可能となったが、その『制御』は、いまだ実現できない。そこで、本研究では、毛の発生・制御を詳細に解析することで、発毛制御を試みる目標を立て、その実現のための細胞ツールを開発した。それを用いて毛の発生を精査した結果、Wntシグナルにより発毛を制御可能であることが示唆された。
本研究により、発毛というイベントにおける細胞の追跡を可能とする「材料」を開発することに成功した。その成果は、発毛メカニズムを詳細に解析することのみならず、様々な条件変更により、発毛効率も比較することが可能となった。そのため、発毛に適した薬剤選択や、基礎的データの蓄積により、今後、脱毛治療などの発毛再生医療分野において、福音をもたらすと考える。
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