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循環腫瘍細胞を用いたメラノーマに対するプレシジョン医療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08667
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

木庭 幸子  信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (20436893)

研究分担者 奥山 隆平  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (80292332)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードメラノーマ / 循環腫瘍細胞 / バイオマーカー / 接着分子 / 治療効果 / 薬剤耐性
研究開始時の研究の概要

本研究においては、日本人に多いが解析が進んでいない趾端型や粘膜型のメラノーマを研究の対象とする。末梢血を流れるがん細胞:循環腫瘍細胞を採取し、詳細に解析する。細胞1つ1つから核酸を抽出したのち、がん細胞に多い遺伝子変異を効率よく検出する方法をもちいて、一塩基変異(SNV)検出とコピー数異常(CNV)解析、および循環腫瘍細胞でタンパク質の量の異常を検出する手法を組み合わせて、治療の標的となる分子や分子異常を探索する。薬物療法開始前、開始後に定期的に血液を採取し、SNVの多様性の変化やCNVの変化を調べることにより、循環腫瘍細胞に現れる変化を参考にして、新たな分子標的治療の開発に役立てる。

研究成果の概要

本研究では、掌蹠メラノーマ患者の血液中に循環するメラノーマ細胞を測定し、病勢との相関を明らかにした。治療経過中の複数のタイムポイントで、転移の部分奏効とCTC減少が一致して確認された。
次に、メラノーマ患者のCTCが転移を形成するポテンシャルを検討するために、細胞接着分子としてICAM-1に着目した。CTCを同定したうえで、ICAM-1の抗体を用いて発現を評価した。ICAM-1陽性CTC数は、CTC総数とほぼ連動しており、治療開始後に減るなど、病勢との相関が得られた。
以上より、掌蹠メラノーマ患者のCTCは病勢を反映すること、およびICAM-1陽性CTCの再発指標としての可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、メラノーマの再発の早期診断や治療効果の確認の向上を目指し、とくに、国内に患者が多い病型である末端黒子型に着目し解析を行った。さらに、CTCが転移を形成するポテンシャルを有する可能性を検討するために、細胞接着分子としてICAM-1に着目した。その結果、治療経過中のCTCの数が病勢を反映すること、およびCTC上に接着分子ICAM-1の発現が相関することなどを示した。
本研究の成果により、メラノーマ患者の病勢変化にいち早く対応し、最適な治療の提供につながることが期待される。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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