研究課題/領域番号 |
20K08677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
山本 有紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90316117)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 悪性黒色腫 / 遺伝子 / 融合遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性腫瘍の原因として一般に腫瘍癌遺伝子の点変異や欠失変異がよく知られており原因遺伝子が同定されている。一方、悪性黒色腫においてはそのような変異が同定されていないことを考慮すると、通常の変異ではない融合遺伝子が関与している可能性がある。様々な悪性腫瘍で融合遺伝子が発見され、腫瘍形成のメカニズムに強く関与するため診断にも役立ち、そして融合遺伝子の働きを阻害する薬剤が劇的な治療効果を発揮することがわかってきた。そこで本研究では悪性黒色腫における融合遺伝子の存在と臨床像との相関を検討し、機能解析を行い、融合遺伝子を阻害することで抗腫瘍効果を調べ、病態解明と診断・治療で臨床医学への波及効果を目指す。
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研究成果の概要 |
複数の融合遺伝子特異的プライマーを購入し、悪性黒色腫病変、そしてコントロールとして良性の母斑や他の悪性腫瘍の組織サンプルを用いてsanger sequenceにて融合遺伝子の検出を試みた。また、悪性黒色腫における感度・特異度や臨床像との相関(とくに疾患の予後や、現在標準的治療法となっている免疫チェックポイント療法の奏功率など、免疫関連副作用発現率など)を検討すべく、臨床情報を収集した。 しかし、我々のサンプル、そして我々の実験系では悪性黒色腫において誘導遺伝子を検出することができなかった。今後、別のタイプの融合遺伝子の検索を計画する必要があるものと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性黒色腫の病態解明と診断・治療の3つの面で臨床医学への波及効果を有する。具体例を挙げると、腫瘍特異的な融合遺伝子が同定できれば免疫染色による早期の確定診断に有用である。次に、現在免疫チェックポイント療法が注目されているが、全例に奏功するわけではなく医療経済の観点からも効果予測マーカーの探索が試みられている。腫瘍細胞における遺伝子変異数が多いほど免疫療法の奏功率が高いため、融合遺伝子の有無がより鋭敏な免疫チェックポイント療法のマーカーとなる可能性がある。さらに、悪性黒色腫において融合遺伝子の阻害が特異的で侵襲や副作用の少ない全く新しい治療薬の開発へ貢献することが期待される。
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