研究課題
基盤研究(C)
NK/T細胞リンパ腫は稀で東アジアに多く発生する。近年日本では罹患率が低下しており、国際共同で治療開発を行いつつ、国内診療の状況を把握する必要がある。NK/T細胞リンパ腫における有望な早期診断法、治療アプローチ、リスク因子を明らかにするため、先行研究 (NKEA)のデータを用いた東アジア共同研究、先行研究に続く新たな国内調査研究 (NKEA-Next)、およびこれらを用いた国際共同研究 (NKEA-ALL)を行う。
2000-2013年に国内31施設で診断された節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型 (ENKL)患者を対象とした多機関共同調査研究 (NKEA)のデータを利活用した解析を行った。韓国の研究者と共同で、中枢神経系 (CNS)再発リスク予測モデルを構築した。国内患者における新世代治療による長期予後と安全性、診断-治療間隔と予後の関係、CNS再発の詳細を明らかにして報告した。2022年から、2014-2021年に国内44施設で診断されたENKL患者を対象とした新たな国内多機関共同研究 (NKEA-Next)を実施中である。
本研究によりENKLに特化したCNS再発予測モデルが構築されるとともに、ENKL新世代治療の国内実態がさらに明らかにされた。これらの成果は本疾患の罹患率が低い欧米諸国を始め世界的に診療および治療開発の際に参考とされている。NKEA-Next projectの着手が新型コロナウイルス感染症拡大の影響で少し遅れたが、対象拡大、オンラインでの研究者交流など今後持続可能な研究基盤が構築でき、影響を最小化できたと考えている。
すべて 2022 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 備考 (3件)
Hematol Oncol
巻: 40 号: 4 ページ: 667-677
10.1002/hon.2977
内科
巻: 128 号: 2 ページ: 265-268
10.15106/j_naika128_265
日本内科学会雑誌
巻: 110 ページ: 1939-1944
血液内科
巻: 82 ページ: 556-560
40022562702
Blood
巻: 136 号: 22 ページ: 2548-2556
10.1182/blood.2020005026
https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000018002
https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000052827
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=brows&action=brows&recptno=R000018002&type=summary&language=J