研究課題/領域番号 |
20K08742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
松岡 由和 関西医科大学, 医学部, 助教 (70533420)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / CD34抗原 / 分化能 |
研究開始時の研究の概要 |
CD34抗原はヒト造血幹細胞(HSC)の重要なマーカーとして基礎から臨床にいたるまで幅広く使われている。しかしながら、CD34抗原のヒトHSCにおける発現意義は何十年もの間明らかになっていない。本研究では、ヒトHSCからCD34抗原をノックアウト(KO)することでヒトHSCにおけるCD34抗原の発現意義の解明を目指す。本研究により、ヒトHSCにおけるCD34抗原の発現意義やHSC活性との関係性が明らかになることで、より安全で効率的な移植医療の開発への応用が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は、ヒト造血幹細胞(HSC)におけるCD34抗原の発現意義について解析を行った。具体的には、ヒト臍帯血由来CD34+ HSCよりCRISPR/Cas9を用いてCD34遺伝子をノックアウト(KO、以下CD34KO HSCとする)し、その造血幹細胞活性をin vitroおよびin vivoの両系で評価した。その結果、CD34+およびCD34KO HSCともに同等の骨髄再構築能と多分化能を有していることが明らかとなった。このことから、ヒトHSCにとってCD34抗原の発現は実験的に検出可能な範囲では、造血幹細胞活性に影響を与えないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在CD34抗原は、ヒト造血幹細胞のマーカーとして広く用いられているが、その機能的意義は明らかになっていない。本研究により、CD34抗原はヒト造血幹細胞に発現していてもしていなくてもその幹細胞としての性質に大きな差はない可能性が示唆された。この知見は、今後の造血幹細胞移植などのドナー選択の基準の策定等への応用が期待される。
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