研究課題/領域番号 |
20K08746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
進藤 基博 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10396377)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 |
研究開始時の研究の概要 |
多発性骨髄腫は再発・難治性で、複数の新規薬剤が登場しているが未だ十分な生命予後を得ているとは言えず、更なる治療法の開発が求められている。多発性骨髄腫マウスでは骨髄低酸素環境で骨髄腫細胞増殖が増強されることから、治療戦略として骨髄低酸素の解除が有用である可能性がある。申請者の教室では、癌微小環境における腫瘍血管の重要性に着目し、マウス腫瘍モデルへの健常血管前駆細胞(VPC)移植が、腫瘍血流是正の結果、癌の低酸素応答を解除し腫瘍退縮も来すという事実を明らかにしている。本研究ではVPC移植によって腫瘍血流是正・低酸素解除を引き出し、骨髄腫難治例に対する治療法開発の糸口とする。
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研究成果の概要 |
Circulating cell-free DNA(cfDNA)は細胞外遊離DNA断片であり、担癌患者では、がん細胞に由来するDNA(circulating tumor DNA)が含まれる。近年、このcfDNAを用い腫瘍性疾患の診断や治療への応用が検討されている。本研究は、多発性骨髄腫においてcfDNAを用いた解析が骨髄穿刺検査に代わり、より侵襲の少ない新たな検査法となりうる可能性があるかを検討した。KRAS変異を有する多発性骨髄腫症例で、血漿由来のcfDNAを用いた経時的解析が多発性骨髄腫の治療評価に有用であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、侵襲の大きい骨髄穿刺検査に代わり、より侵襲の少ない血液検査による検体を用いることが特色である。血漿由来のcfDNAを用いた経時的解析が多発性骨髄腫の治療評価に有用である可能性が示された。
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