研究課題/領域番号 |
20K08752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
山根 利之 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (30452220)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 組織常在マクロファージ / 血液の発生 / 免疫系の発生 / 転写制御因子 / 幹細胞 / 細胞分化 / マクロファージ / 転写因子 / 胎仔造血 / 卵黄嚢 / 造血 / 免疫発生 / 組織滞在型マクロファージ / 造血発生 / 転写制御 / サイトカイン / 炎症性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
マクロファージは、全身のありとあらゆる組織に存在し、死細胞、細胞破片、外来異物の除去、炎症反応の誘起、また免疫寛容に関わっている。近年、末梢組織に滞留する組織滞在型マクロファージは、胎生期の造血細胞に由来し、自己増殖を行いながら、末梢組織の恒常性維持に関わっていることが判明している。そこで本研究課題では、胎生期にどのようにマクロファージが発生してくるか、その分化機構を明らかにするとともに、胎生期由来マクロファージの生理機能、またその過剰活性化による疾患への寄与を検証する。
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研究成果の概要 |
成体に存在する組織常在(滞在型)マクロファージは、胚胎期の胚体外の袋状の組織である卵黄嚢に起源し、体中の末梢組織に播種し、造血幹細胞に依存しない形でその場で自己複製を行い、生体の防御機構、恒常性の維持に関わっている。本研究課題は、この組織常在マクロファージの分化機構と生物学的機能を明らかにすることを目的とした。研究期間を通じて、卵黄嚢において組織常在マクロファージの前駆細胞が形成される過程で働く転写因子制御を明らかにできた。また卵黄嚢の組織常在マクロファージの前駆細胞が、組織常在マクロファージに加え、骨吸収を担う破骨細胞系譜へ寄与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織常在マクロファージは、細胞破片・死細胞の除去、また病原体の除去など、生体の恒常性維持に深く関わっている。本研究課題では、胚組織に由来する組織常在マクロファージがどのような分化機構によって形成されているのか、またどのような生物学的機能に寄与するのか精査した。組織常在マクロファージは、様々な免疫関連疾患への寄与、病原体への感受性の付与、あるいはがん組織の進展への寄与などに深く関わっており、これらに関連した疾患を理解する上で、あるいは治療を進める上で不可欠となる組織常在マクロファージの基礎的知見を得られたと考えている。
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