研究課題/領域番号 |
20K08766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石井 直人 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60291267)
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研究分担者 |
宗 孝紀 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (60294964)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 2型自然リンパ球 / 腫瘍免疫 / アトピー性皮膚炎 / アレルギー / 自然リンパ球 / T細胞共刺激分子 / T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、活性化した2型自然リンパ球表面に発現するGITR-LとOX40-LがT細胞の分化制御や活性化制御に直接的に関与することを証明する。ILC2上のこれらの分子がT細胞免疫寛容制御機構とT細胞分化制御に関与することを明らかにすることにより、アレルギー・膠原病発症の新たな制御機構を解明し、さらには、新たな治療法の開発に資する基盤技術の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
マウスにおいて、IL-33刺激を受けた2型自然リンパ球(ILC2)上にOX40-Lが発現し、キラーT細胞にOX40刺激を供与することにより抗腫瘍効果を発揮する可能性を見出した。ILC2とT細胞の相互作用による免疫制御機構を示す重要な知見である。成人アトピー性皮膚炎患者末梢血ILC2上のOX40発現が健常人に比し高いことを発見した。さらに、アトピー性皮膚炎の重症度の指標であるPOEMスコアとOX40の発現量が正の相関を示すことを見出した。活性化ILC2をOX40刺激するILC2の増殖と炎症性物質の発現が上昇することからOX40発現ILC2がアトピー性皮膚炎の病態形成に関与する可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OX40はT細胞に活性化シグナルを伝達する共刺激分子として知られており、人為的なOX40阻害はアレルギー・自己免疫疾患の治療標的であり、OX40刺激はヒトにおいても抗腫瘍効果を発揮する。OX40-OX40L系がILC2の活性化やT細胞との相互作用で機能するとの本知見は学術的にも臨床医学的にも重要な発見である。
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