研究課題/領域番号 |
20K08774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松尾 裕彰 広島大学, 病院(医), 教授 (60346385)
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研究分担者 |
垰越 崇範 広島大学, 病院(医), 助教 (00457235)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗原特異IgE / IgE受容体 / 架橋 / 定量法 / I型アレルギー / IgE受容体架橋形成 / 自己免疫性慢性蕁麻疹 |
研究開始時の研究の概要 |
現在臨床で用いられている特異IgE検査は、抗原に結合するIgEを検出しているため、マスト細胞活性化のトリガーとなるIgE受容体の架橋能を持たないIgEによる偽陽性が認められることが問題である。本研究では、この偽陽性を減らし、検査精度をより高めるために、Amplified Luminescence Proximity Homogeneous Assay法を用いたIgE受容体の架橋状態を定量する技術を新たに開発する。本技術により、IgE受容体架橋能を持たないIgEによる偽陽性を除外することが可能となる。また、IgE依存性アレルギー検査の核となる技術であるため、様々なIgE依存性アレルギー疾患の検査精度の向上に貢献できる。
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研究成果の概要 |
I型アレルギーの検査として、抗原特異IgE抗体の測定が広く行われている。しかし、症状誘発に必須である高親和性IgE受容体の架橋を形成することができないIgE抗体が検出されることから偽陽性が認められる。本研究では、Amplified luminescence proximity homogeneous assay法を利用して、IgE受容体の架橋に基づく精度の高い新しい抗原特異IgE抗体検出方法の開発を試みた。I型アレルギーの模擬患者血清および抗原を用いて至適条件を検討した結果、ヒト血清中の100 ng/mLの抗原特異IgE抗体を検出できる方法を構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在臨床で実施されているI型アレルギーの抗原特異IgE検査は、抗原に結合するIgE抗体を検出していることから偽陽性が認められる問題がある。抗原が肥満細胞表面のIgE受容体上のIgE抗体に結合し、2分子以上のIgE受容体が架橋されるとアレルギー症状の原因物質であるヒスタミンが遊離することから、本研究ではIgE受容体の架橋形成を検出する方法を新たに開発した。この新しい方法を臨床応用することにより、患者血清を用いて原因アレルゲンの迅速特定が可能になると期待される。
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