研究課題/領域番号 |
20K08783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
岡本 祐子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30723043)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 単球細胞外トラップス / シトルリン化 / 単球 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)発症過程における、単球細胞外トラップス形成と炎症性サイトカイン産生の検討を行う。これまでの検討により、本研究代表者は、抗CCP抗体陽性関節炎未発症者(将来的なRA発症ハイリスク者)の末梢血単球において、Toll-Like受容体刺激によるPAD4を介した単球細胞外トラップス形成と炎症性サイトカイン産生が亢進していることを発見した。本研究では、末梢血単球細胞外トラップス形成の分子メカニズムを明らかとし、新規治療ターゲットの探索を行うことを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究代表者は、抗CCP抗体陽性関節リウマチ(RA)発症ハイリスク者の末梢血単球において、Toll-like受容体刺激によるPAD4を介した単球細胞外トラップス形成と炎症性サイトカイン産生が亢進していることを見出した。本研究では、末梢血単球細胞外トラップス形成の分子メカニズム、細胞内メタボリズム、更にPAD4遺伝子多型との関連を明らかにし、RA発症予防に寄与する新規標的分子を同定することを目的とする。 RA患者に特異的に認められる抗CCP抗体は、シトルリン化抗原を認識する。その蛋白のシトルリン化を触媒する酵素である、PAD4が単球細胞外トラップス形成とTNFαをはじめとする炎症性サイトカイン産生に関連することに着目して検討を実施した。血中抗CCP抗体陽性だが臨床的な関節炎のないRA発症ハイリスク者、早期RA患者、健常人の末梢血から単球を分離し、刺激後にヒストンH3のシトルリン化、サイトカイン産生、単球細胞外トラップス形成を測定した。健常人に関しては、RAの遺伝リスクであるPAD4の一塩基変異を2つ保有する健常人(T/T)と保有しない健常人(C/C)の差異について注目して検討した。 結果、PAD4の一塩基変異を2つ保有する健常人は、保有しない健常人と比較し、有意に高頻度の単球細胞外トラップス形成が認められることを確認した。また、炎症性サイトカインが単球細胞外トラップス形成の促成因子として作用することも見出した。分子機序の探索のため、刺激後単球の網羅的mRNAシークエンスを実施したが、単球細胞外トラップス形成に関連する因子の同定は困難であった。マスサイトメトリーを用いて、抗CCP抗体陽性RAハイリスク者の末梢血のプロファイルを検討したが単球には有意な差異は認められなかった。シングルセル解析を追加し、単球の差異の検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
RNAシーケンスの条件設定に時間を有したため、実際の予定より遅れを認めている。また、RNAシーケンスで有意な結果が得られなかったため、当初の予定を変更して、マスサイトメトリー、シングルセル解析を追加し検討を行っているため遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
抗CCP抗体陽性関節リウマチ未発症者の末梢血単核細胞のシングルセル解析を実施し、関節リウマチ発症に関連した単球変化の同定を検討する。
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