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マスト細胞分泌顆粒プロテオミクスを活用したアレルギー治療標的候補遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K08784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

田中 正太郎  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90380667)

研究分担者 武山 廉  東京女子医科大学, 医学部, 臨床教授 (00339003)
中村 史雄  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10262023)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワードマスト細胞 / 分泌顆粒局在タンパク質 / プロテオミクス / 遺伝子ノックダウン / ライブイメージング / 分泌顆粒 / アレルギー / 治療標的遺伝子探索
研究開始時の研究の概要

プロテオミクスによって同定済みの分泌顆粒結合タンパク質186種を対象に、モデル細胞に対して遺伝子ノックダウン(siRNA導入)および過剰発現を行い、脱顆粒効率に対する影響を明らかにする(機能スクリーニング)。また、有望な遺伝子についてトランスジェニックマウス(あるいはノックアウトマウス)を作製し、マスト細胞の挙動およびアレルギー症状の変化を細胞および組織レベルで観察する。

研究実績の概要

本研究では、マスト細胞の分泌顆粒に局在するタンパク質を特異的に回収し、プロテオーム解析を行うことで、分泌顆粒の形成・維持・機能・再生に関わる遺伝子を特定する研究を進めている。これまでに、既知の分泌顆粒局在タンパク質(Vamp7、Stx3、CD63)の遺伝子導入細胞および抗体ビーズを利用した特定の分泌顆粒の回収技術の確立、プロテオミクスとその解析、候補遺伝子の選定をおこなってきた。本年度は前年度に特定した分泌顆粒の形成や機能に関わる34遺伝子について、脱顆粒への貢献を定量的に調査した。まず顕微鏡画像的に細胞内の分泌顆粒の形状や分布を精密解析する技術を開発した。これを用いて34遺伝子の遺伝子ノックダウンをおこなったところ、それぞれ20-40%の脱顆粒機能の低下が認められた。特に分泌顆粒特異的なV-ATPaseサブユニットに注目し、阻害剤の抑制効果を調べた。並行して34遺伝子のうち特徴的なものについて、それぞれの細胞内局在をライブイメージングで調べた。それぞれに蛍光タンパク質を分子生物学的に連結し、前述の3種類のタンパク質と共発現させることで、分泌顆粒上での共局在の有無を調べた。その結果、プロテオミクスの結果を裏付けることができた。現在これらの結果をまとめた論文発表を準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究申請書に記載した次年度以降の研究計画の通り、プロテオミクス結果に基づき選出した分泌顆粒結合タンパク質の機能推定を培養細胞レベルで進めている。主に定量的評価の難しさから、期待する結果を得るまでに試行錯誤する時間をかなり要することとなってしまった。また当初の計画であったノックアウトマウス作成は、予算及び時間的制約から実施困難と判断した。

今後の研究の推進方策

定量的解析技術をようやく確定できたことから、論文化に必要な34遺伝子の機能評価データを取得しつつある。同時に細胞内局在評価も進めている。年度内の早い時期に一定の結果をまとめ、論文発表をおこない研究の総括とする。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] マスト細胞の分泌顆粒プロテオミクスに基づく 新規脱顆粒制御遺伝子の探索2022

    • 著者名/発表者名
      田中正太郎、中村史雄
    • 学会等名
      第 95 回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] プロテオーム解析によって同定されたマスト細胞分泌顆粒局在タンパク質の機能解析2021

    • 著者名/発表者名
      田中正太郎
    • 学会等名
      第94回日本生化学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] プロテオーム解析によって同定されたマスト細胞分泌顆粒局在タンパク質の機能解析2020

    • 著者名/発表者名
      田中正太郎
    • 学会等名
      第93回日本生化学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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