研究課題/領域番号 |
20K08790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター) |
研究代表者 |
福冨 友馬 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 臨床研究推進部, 部長 (30463110)
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研究分担者 |
乾 隆 大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80352912)
石橋 宰 大阪公立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70293214)
川上 裕司 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (50451307)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アレルギー / 真菌 / 喘息 |
研究開始時の研究の概要 |
重症喘息患者の下気道に腐生する真菌の調査を行い、その種類や頻度の実態を明らかにする。また、個々の患者が真にどの真菌に対してアレルギーを生じているのか正確に判別することを可能にする特異抗原の同定を目的として血清学的な抗原解析を行う(対象真菌:カンジダ・アルビカンスCandida albicans、担子菌類)。
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研究成果の概要 |
喘息患者の気道に腐生する(住み着く)真菌は、気道でアレルゲンを産生することにより、喘息を悪化させることが知られているが、気道に腐生しやすい真菌の種類の実態や季節との関係は不明であった。本研究では、成人喘息患者の喀痰から検出される真菌に対して、遺伝子解析も含めて検討することにより、これまで知られていたアスペルギルス・フミガタスに加えて、スエヒロタケという真菌も高頻度に検出されるという実態が明らかになった。さらに、カンジダの特異抗原に対するリコンビナント抗原を作製して、それに対するIgE抗体価を測定してその診断性能を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多数の成人喘息患者に対する解析の結果、成人喘息患者の気道にスエヒロタケが高頻度に腐生して(住み着いて)いるという実態が、本研究により初めて明らかになった。さらに、喘息患者の血清解析を行い、気道粘膜に常在するカンジダに対するアレルギーを診断するための特異的なマーカーの開発を行うことができた。これらの結果は、喘息患者の真菌アレルギーの病態理解やそれへの対処法の確立に向けて重要な知見となる。
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