研究課題/領域番号 |
20K08797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 浩太郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (90554634)
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研究分担者 |
須藤 明 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
岩本 太郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (80835083)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Tfr細胞 / SLE / Ascl2 / 濾胞性制御性T細胞 / 全身性エリテマトーデス / 濾胞制御性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
SLEでは、DNAや核蛋白質などが主要な自己抗原と考えられているが、これらの一部はendosomal toll-like receptor (TLR3/7/8/9)のagonistでもあり、SLEの病態形成、炎症増悪におけるendosomal TLR依存性シグナルの重要性が示唆されている。そこで本申請研究では、TLR7 agonistであるimiquimodを用いたimiquimod誘導性ループスモデル をSLEのモデルマウスとして使用し、Tfr細胞分化におけるAscl2の役割とSLEの病態形成におけるTreg細胞内Ascl2の役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
T濾胞制御(Tfr)細胞は、リンパ濾胞と胚中心に位置し抗体応答を制御する。CD25陰性成熟Tfr細胞は、CD25陽性Tfr細胞を経て、Tregから分化する。Ascl2がTfh細胞の発生に関与していることは、明らかにされているが、Tfr細胞の発生におけるAscl2の役割については不明である。本研究では、Ascl2がCD25陽性Tfr細胞とCD25陰性Tfr細胞で高率かつ優先的に発現していること、Ascl2の非存在下でCD25陽性 Tfr細胞からCD25陰性Tfr細胞への分化が損なわれることを明らかにした。これらの結果は、Ascl2がTfr細胞の発生に重要な役割を果たしていることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請研究においては、FOXP3-Cre x Ascl2fl/flマウスを作成し、Tfr細胞分 化やimiquimod誘導性ループスの病態形成におけるTfr細胞内Ascl2の役割を明らかにした。本研究成果により、今後Ascl2 を標的とした Tfr細胞/Tfh細胞バランスの制御による新たなSLE治療法確立のための基盤が 構築されることが期待される。
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