研究課題/領域番号 |
20K08809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
玉利 真由美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00217184)
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研究分担者 |
田知本 寛 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40256409)
岩本 武夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90568891)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 遺伝バリアント / 症例対照関連解析 / eQTL / STAT6 / TSLP / 遺伝要因 / メタボロミクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、乳児期発症食物アレルギーの患者の様々な病態(増悪時、耐性獲得時等)において経時的にサンプル収集を行い、血清のメタボロミクス解析を行う。さらに詳細な臨床情報を収集し、それらによる患者の層別化(耐性の獲得等)を行い、病態で変動する代謝産物や重要な生物学的パスウエイを同定する。またそのパスウエイに関わる遺伝子多型や既報のアレルギー関連遺伝子多型と耐性獲得等の食物アレルギー関連形質との関連または代謝産物量との相関を検討する。これらにより乳幼児発症食物アレルギーの分子病態の理解が進み、患者層別化による最適医療の推進が期待される。
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研究成果の概要 |
食物アレルギーの遺伝要因は海外で複数が同定されてきているが、日本人の患者集団での検証はいまだ十分でない。本研究では経口負荷試験陽性または食物摂取後に明確な臨床症状を呈した食物アレルギー282症例について、症例対照関連解析を行なった。CCDC80; rs12630906、P=0.038 OR 1.23 (95%CI 1.01-1.49) STAT6;rs11172106でP=0.012, OR(95%CI) 1.31(1.06-1.62))で有意な関連を認めた。 rs12630906、rs11172106のeQTLについて検討したところ、ともにリスクアレルは発現低下の方向性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物アレルギーについては、日本人における遺伝要因の探索はあまりなされていない。本研究において、小児食物アレルギーとCCDC80; rs12630906、STAT6;rs11172106との有意な関連を認めた。rs12630906はメモリーCD8細胞においてCD200R1のeQTLであり、rs11172106は形質細胞様樹状細胞においてSTAT6のeQTLを認め、いずれも食物アレルギーのリスクアレルは発現低下の方向性を示した。研究期間全体を通して複数のSNVと食物アレルギーとの関連が認められ、今後は大規模なGWASにおいての検討が必要と思われた。
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