研究課題/領域番号 |
20K08810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
勝又 康弘 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60349719)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 内科 / 膠原病 / 免疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
レポーター細胞株を用いて、多発筋炎・皮膚筋炎患者保存血清中の、①I型インターフェロン(IFN)活性評価、②I型IFN誘導活性評価、③IFN誘導活性化へのcGAS-STING経路の関与評価、④IFN誘導活性化へのRIG-IやMDA5などのRIG-I様受容体の関与の評価、および⑤患者血清中に存在するSTINGないしRIG-I様受容体のアゴニストの検出・同定、を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、各種レポーター細胞株と、多発筋炎・皮膚筋炎患者保存血清を用いて、cyclic GMP-AMP synthase (cGAS)-stimulator of interferon genes (STING)経路がそこに関与していることを証明し、新規治療標的分子を同定することである。レポーター細胞としては、 IFNα/βに応じてSEAPを分泌するHEK-Blue IFNα/β Cells、IRFの活性化に応じてSEAPを産生するTHP1-Blue ISG Cells、IFN誘導活性の活性化に応じてルシフェラーゼを、TLRアゴニストによるNF-κB経路活性化に応じてSEAPを産生するTHP1-Dual Cellsというレポーター細胞株、および、それらのcGASまたはSTINGをノックアウトしたレポーター細胞株、を用いている。 まず、多発筋炎・皮膚筋炎患者血清を、THP1-Blue ISG Cellsに添加すると、IFN誘導活性の上昇が生じること、抗MDA5抗体陽性筋炎患者と抗ARS抗体陽性筋炎患者で反応が異なること、THP1-Dual CellsのcGASまたはSTINGをノックアウトしたレポーター細胞株において、ルシフェラーゼ分泌が低下すること、抗MDA5抗体陽性筋炎患者の筋生検切片の免疫染色で、Retinoic acid-inducible gene I (RIG-I)とmyxovirus resistance A (MxA)が筋細胞発現が発現していることを見出した。 その後、さらに解析を進め、IFNα/βやIRFと、血清フェリチン値が中等度に相関すること、肺機能検査の%FVCや%DLcoと弱く逆相関することを見出した。また、中間結果について、ヨーロッパリウマチ学会で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
医師働き方改革に対応するため、労働時間が限られ、研究に割ける時間の調整が必要になったため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、抗MDA5抗体陽性筋炎患者の筋生検切片の免疫染色で、I型IFN経路に関わる分子である、Stat1、pStat1、ISG15などの免疫染色を行う。
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