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CCL1の阻害による肝硬変の感染抵抗性改善効果について

研究課題

研究課題/領域番号 20K08831
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

土本 雄亮  大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (00794760)

研究分担者 朝井 章  大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (30622146)
大濱 日出子  大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (60794782)
小谷 卓矢  大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (80411362)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード肝硬変 / 敗血症 / アンチセンス / 単球 / 感染抵抗性 / CCL1
研究開始時の研究の概要

肝硬変患者は腸内細菌叢からの敗血症が死因となる事が多い。肝臓には、常在MφのKupffer細胞と、炎症に応じて肝臓に浸潤する単球由来Mφが存在する。Mφは、抗菌活性を持つM1Mφと、抗菌活性を持たずにM1Mφの働きを抑制するM2Mφに大別される。
健常時の肝臓では、単球由来MφはM1Mφに変換でき、腸からtranslocateした菌は排除される。しかし、肝硬変時には単球由来MφがM2bMφである為、抗菌活性を持たず、菌が肝臓から全身へと拡散され、敗血症に至る。
本研究の目的は、CCL1 antisense ODN治療を用い、肝硬変患者のM2bMφを除去し、感染を局所で抑え込み敗血症を防ぐ事にある。

研究実績の概要

肝硬変患者は腸内細菌叢からの敗血症が死因となる事が多い。肝硬変モデルマウスの肝臓から分離したMφは、肝硬変の敗血症の原因菌のひとつであるEnterococcus faecalisに対する抗菌活性が著しく減弱している。肝臓には、常在するMφのKupffer細胞と、炎症に応じて肝臓に浸潤する単球由来Mφが存在する。またMφは、 抗菌活性を持つM1Mφと、抗菌活性を持たずにM1Mφの働きを抑制するM2Mφに大別される。肝硬変モデルマウスの肝臓における単球由来MφがM2Mφである為、抗菌活性 を持たずM1Mφにも変換されず、菌は肝臓から全身へと拡散され、敗血症に至る。本研究の目的は、肝硬変患者の肝臓のM2Mφを除去する事で、腸から translocateする細菌を肝臓で排除し、敗血症死を抑制する事である。
2023年度までに実施した研究内容としては、四塩化炭素を投与することで肝硬変モデルマウスを作成し、肝臓のF4/80+CD14+細胞の性質を評価した。またそのモデルマウスに対してCCL1 antisense ODNを投与することで肝臓のF4/80+CD14+細胞が変化するか検討した。四塩化炭素を投与することで肝硬変モデルマウスのF4/80+CD14+細胞はM2Mφの性質を持つ事が判明したが、CCL1 antisense ODNを投与することにより、著明にその総数が減少し、更に肝線維化も改善していている事が判明した。現在は、肝線維化の新たな評価方法について、組織採取以外の方法の開発を改めて検討している。特に人においてどのように展開するのかについて新たな方法を検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在論文作成中である。

今後の研究の推進方策

論文及び学会発表を予定している。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 肝線維化の治療のための医薬組成物2023

    • 発明者名
      朝井 章
    • 権利者名
      朝井 章
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2023
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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