研究課題/領域番号 |
20K08839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
鍋島 武 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (30546859)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | COVID-19 / SARS-CoV-2コロナウイルスのパンデミック / デング出血熱 / トランスクリプトーム / 血漿漏出 / 細胞接着 |
研究開始時の研究の概要 |
デング出血熱はデングウイルスによって引き起こされるウイルス感染症であり、致命的な出血傾向および血漿漏出などの症状を示す。血管を構成する血管上皮細胞の接着力の低下が原因であると推定されるが、血管上皮細胞の内部で何が起きているかについてはほとんど明らかにされていない。そこで本研究では、ベトナムの病院で採取されたデング出血熱患者の血清を、ヒト血管上皮細胞由来の培養細胞(HUVEC)に接種することで、重篤期の患者の血管内環境のシミュレーションを行う。さらに、次世代型シークエンサーを用いて、細胞内の全ての遺伝子の発現量変動を網羅的に解析する。これにより、デング出血熱を効率的に治療する方法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
元来の計画においては、2020年、ベトナムHue県のHue中央病院において、デングウイルス感染症患者より新しい血液サンプルを採取する予定であった。研究代表者が直接ベトナムを訪問して、採集された血清サンプルを、ベトナム国立衛生疫学研究所(National Institute of Hygiene and Epidemiology, NIHE)内に設置されている、長崎大学熱帯医学研究所ベトナム拠点より、長崎県長崎市の長崎大学熱帯医学研究所のウイルス学研究室に集積し保管、解析する予定であった。 2019年より、SARS-CoV-2コロナウイルスのパンデミックによる移動制限、渡航制限のため、研究代表者によるベトナム訪問、デングウイルス感染症患者の血清サンプルの採集、および運搬が困難であったが、2022年、東南アジアでデング熱の流行が起きたため、2022年以降についてはデング熱患者の血清の採集が行われた。 以上の理由により、本研究において必須であるベトナムにおける新規のデングウイルス感染症血清採集に大幅な遅れが発生したため、研究計画を一年延長した。2023年度より、この新規に採集された血清を用いて実験を行う方針に切り替える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
SARS-2コロナウイルスのパンデミックにより2020年以降、移動、渡航、また感染患者の血清採集に遅れが発生した。 元来の計画においては、2020年、ベトナムHue県のHue中央病院において、デングウイルス感染症患者より新しい血液サンプルを採取する予定であった。研究代表者が直接ベトナムを訪問して、採集された血清サンプルを、ベトナム国立衛生疫学研究所(National Institute of Hygiene and Epidemiology, NIHE)内に設置されている、長崎大学熱帯医学研究所ベトナム拠点より、長崎県長崎市の長崎大学熱帯医学研究所のウイルス学研究室に集積し保管、解析する予定であった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年、東南アジアでデング熱の流行が起きたため、2022年以降についてはベトナムにおいてもデング熱患者の血清の採集が行われた。2023年度より、この新規に採集された血清を用いて実験を行う方針に切り替える。
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