研究課題
基盤研究(C)
細菌の抗生物質への耐性獲得の早さと薬剤耐性菌の拡散のスピードは驚異的である。この問題に対処するためには、現在ほとんど抗生物質に依存している細菌感染症の治療法を変革する必要がある。そこで本研究では、抗生物質を使用しない、新規の抗菌療法の開発を行う。本研究では宿主の免疫システムと腸内細菌叢による感染防御機能連携させた、感染症治療法を開発する。
前年度に引き続き、大腸菌類、肺炎杆菌、および黄色ブドウ球菌を用い、in vitro及びin vivo(マウスを使用したモデル)での研究を進めている。本年度は作成した抗体の評価を行う予定であったが、新型コロナウイルスの流行の影響で後れを生じた。一方で、腸管感染を抑制する細菌叢を見出すことが出来、構成種や代謝物についての研究を進める予定である。肺炎桿菌の感染モデルでは順調に解析を進めることが出来た。新規の重症化因子およびマーカーについての論文の投稿を準備中である。また、黄色ブドウ球菌のモデルでは、昨年度までの成果をまとめ、新規の炎症シグナルに関する論文の投稿を準備中である。更にドラッグリポジショニングの観点から、感染後の炎症を制御する薬剤をスクリーニング中である。
3: やや遅れている
新型コロナウイルスの流行や物流の遅延により、実験がやや遅れた。
今期は新型コロナウイルスの流行による影響はないと考えられるため、本年度に持ち越したin vivoやin vitroの実験の計画を実行する。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件)
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