研究課題
基盤研究(C)
細菌の抗生物質への耐性獲得の早さと薬剤耐性菌の拡散のスピードは驚異的である。この問題に対処するためには、現在ほとんど抗生物質に依存している細菌感染症の治療法を変革する必要がある。そこで本研究では、抗生物質を使用しない、新規の抗菌療法の開発を行う。本研究では宿主の免疫システムと腸内細菌叢による感染防御機能連携させた、感染症治療法を開発する。
本研究では、細菌感染症に対する治療の選択肢を増やすべく、細菌感染症の抗菌薬非依存的な治療法の開発を行った。開発にあたり、マウスを使用した動物実験を行い、大腸菌やその近縁であるCitrobacter rodentium、肺炎桿菌、および黄色ブドウ球菌を使用した。大腸菌やCitrobacter rodentiumは主に経口感染を、肺炎桿菌と黄色ブドウ球菌は経静脈感染を行った。Citrobacter rodentiumのモデルでは、免疫グロブリンの経口投与による治療、黄色ブドウ球菌に対してはインフラマソームを制御する治療法の開発を行った。また、大腸菌のST131株の生物学的特性について報告した。
抗菌薬に耐性をもつ細菌(薬剤耐性菌)による感染症が世界的に問題になっている。しかし細菌感染症に対する治療法は、抗菌薬に依存する他ないのが現状である。この状況を打開するため、抗菌薬非依存的な細菌感染に対する治療法を開発する必要に迫られている。本研究はこの問題の解決を目指し、細菌や宿主の生物学的特性を利用した治療法の開発に取り組んだ。
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