研究課題/領域番号 |
20K08854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2022-2023) 公益財団法人東京都医学総合研究所 (2020-2021) |
研究代表者 |
梶原 直樹 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70453917)
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研究分担者 |
芝崎 太 公益財団法人東京都医学総合研究所, 病院等連携支援センター, 研究員 (90300954)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / H5 / ヘマグルチニン / シアル酸 / 中和抗体 / 高病原性 / 鳥インフルエンザウイルス / インフルエンザ / H5N1 / エピトープ / 抗体 / 感染機構 |
研究開始時の研究の概要 |
H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスのシアル酸非依存的な感染におけるウイルス及び宿主側の因子を明らかにすべく、初年度は抗H5HA抗体のエピトープ解析及び新規受容体の探索を行う。次年度は、組換えインフルエンザウイルスを用いたHAの機能ドメインの特定、機能的検証による受容体の同定と分子間相互作用解析に取り組む。最終年度には、抗H5HA抗体や受容体阻害薬の効果を検証し、H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスの宿主適応性の理解を深める。
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研究成果の概要 |
H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスは、シアル酸を介さない新規感染経路を有する。しかしながら、その分子機構には不明な点が多く残されている。本研究において、我々は、シアル酸非依存的な感染がH5亜型のヘマグルチニンに対する抗体処置によって阻害できることを見出した。また、中和抗体の抗原決定基の解析や変異型の鳥インフルエンザウイルスを用いた感染実験を通じて、シアル酸非依存的な感染における重要なアミノ酸を同定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトに対しても非常に高い致死率を示す高病原性鳥インフルエンザウイルスのシアル酸非依存的な感染におけるウイルス因子を特定した本研究成果は、ウイルスの宿主適応性の理解を深める点で学術的に大きな意義がある。また、本研究成果を基盤とした感染阻害薬の開発を通じて医療に貢献するとともに、感染対策を講ずることにより社会的混乱や経済的損失の防止といった社会的な意義が期待される。
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