研究課題/領域番号 |
20K08856
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
橋本 博美 (横田博美) 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (30323372)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | グリセンチン / オキシントモジュリン / グルカゴン / 糖尿病 / 肥満 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病領域において、GLP-1とグルカゴンが注目されているが、プログルカゴンからはグルカゴンとGLP-1以外にグリセンチンやオキシントモジュリンなどの複数のグルカゴン関連ペプチドも産生される。しかしながら、その病態生理的意義に関しては、ほとんど未解明である。本研究課題では、種々のグルカゴン関連ペプチドを特異的に測定できるサンドイッチELISA系を確立し、疾患モデル動物と患者の血液サンプルを用いて、種々の病態における血中濃度を解析する。さらに糖、タンパク、脂質などの負荷試験を行い、これらのホルモンの血中動態を解明することで、糖尿病や肥満などの代謝疾患との関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
プログルカゴンからはグリセンチンやオキシントモジュリンといったグルカゴン関連ペプチドも産生されている。これらのグルカゴン関連ペプチドの血中濃度を正確に測定できるサンドイッチELISA系の開発を行なった。まず、オキシントモジュリンのN末端をエピトープ認識する高感度、高特異性のモノクローナル抗体の獲得に成功した。次に、オキシントモジュリンとグリセンチンのC末端を認識する抗体の作成を試みてきたが、高感度、高特異性抗体の獲得に至らず、現在も挑戦中である。今後はこれらのホルモンの生理的動態、及び2型糖尿病患者や肥満との関連を解析する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、グルカゴン関連ペプチドの血中濃度の正確な測定系は存在せず、その生理動態や病態生理的意義は全く不明であった。さらに、2型糖尿病や肥満病態との関連性も分かっておらず、これらを明らかにすることができれば、糖尿病、肥満に対する新しい診断法や予防法、治療法の開発につながる可能性があり、社会的意義が大きい。本研究は高感度、高特異性抗体の作成途中であり、今後も継続する必要がある。
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