研究課題/領域番号 |
20K08868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
古田 浩人 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90238684)
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研究分担者 |
森田 修平 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50372868)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 糖尿病 / 遺伝子 / PAX4 / HNF1B / HNF1A / MODY / 小胞体ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病の発症には過食や運動不足とともに遺伝因子が深く関係している。一般の2型糖尿病は発症への関与が弱い遺伝因子が複数関係する多遺伝子疾患であると考えられているが、日々の臨床において単一遺伝子の異常が原因と考えられる糖尿病濃厚家系にも時折遭遇する。我々は、単一遺伝子異常による糖尿病の原因遺伝子解明は、糖尿病のさらなる病態の解明と新たな治療法の開発に繋がることから長年に渡って研究を行ってきている。本研究では、若年発症糖尿病濃厚家系を対象に未知の原因遺伝子の解明に取り組むとともに、これまでの研究で明らかとしてきた遺伝子異常に関して、新たな治療薬の検討や臨床的特徴のさらなる解明を行う。
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研究成果の概要 |
若年発症糖尿病濃厚家系の新たな原因遺伝子の探索および、既知の原因遺伝子の遺伝子診断を行う上での問題点の解決に取り組んだ。前者では、PAX4のp.Arg200His変異が重要な役割を担っていることが明らかとなった。後者では、HNF1B異常の遺伝子診断において全エクソームシーケンス法のデータ解析を工夫することで染色体の微小欠失が原因の場合も検出が可能であることや、HNF1A異常の遺伝子診断においてin silico機能障害予測ツールを利用する際のポイントなどを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年発症糖尿病の病態においてPAX4は重要な遺伝子の一つであることが明らかとなったことから、その詳細なメカニズムの解明は糖尿病のさらなる理解や新たな治療法の開発につながることが期待される。さらに、HNF1BおよびHNF1Aに関しては、今回の結果は遺伝子診断を行う上ですぐに利用可能なものである。
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