研究課題/領域番号 |
20K08908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
江口 潤 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60616366)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脂肪組織 / メタボリックシンドローム / インスリン抵抗性 / 脂肪細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリックシンドロームは2型糖尿病、動脈硬化性疾、睡眠時無呼吸症候群、認知症など様々な疾患の温床となる。メタボリックシンドロームにおける内蔵脂肪蓄積型肥満においては、過栄養により肥大した脂肪細胞が脂肪組織内の慢性炎症や繊維化を誘導していると考えられている。本研究では、Ring finger protein 14 (RNF14)の脂肪細胞における役割を検討することによって、メタボリックシンドロームの有効な治療薬開発のための新たな創薬ターゲットを探索することを目的とする。
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研究成果の概要 |
メタボリックシンドロームの治療法の探索のため, RNF14の機能解析を行った。RNF14は, マウス前駆脂肪細胞3T3-L1の分化過程で発現が減少する。絶食状態のマウス脂肪組織で発現が上昇していた。さらに, 培養脂肪細胞の検討において, RNF14は脂肪融解を促進させ, RNF14を全身性に欠損したマウスでは, 脂肪組織量の増加や全身のインスリン抵抗性の悪化を認めた。RNF14は,メタボリックシンドロームに合併する種々の疾患の発症に関与していることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メタボリックシンドロームにおいては体内に脂肪組織が過剰に蓄積し, 過剰に蓄積した脂肪組織中では, 慢性的に炎症が起こっている。この慢性炎症が脂肪組織の繊維化を誘導し, 全身のインスリン抵抗性, 種々の代謝異常を引き起こす。脂肪組織の繊維化を軽減, もしくは治癒させることは, 国民の健康維持、増進に有用である。そのためには, 脂肪組織の繊維化発症に関わる病態を解明する必要があるが, 未だ不明な点が多い。本研究は, RNF14が脂肪組織の機能不全に関与している可能性を示した。メタボリックシンドロームの有効な治療薬開発の糸口になる可能性がある。
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