研究課題/領域番号 |
20K08909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
三宅 雅人 徳島大学, 先端酵素学研究所, 准教授 (30588976)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肥満 / 糖尿病 / 小胞体 / ATF6 / 肝臓 / 転写因子 / 小胞体ストレス / 代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では肥満・糖尿病における種々の代謝調節組織の細胞で生じる小胞体ストレスの病態増悪化機構について転写制御に着目して解明を目指す。特に小胞体ストレス応答性転写因子ATF6 βに着目して、組織特異的欠損マウスの解析により作用組織を同定し次世代シーケンサーを用いた解析によりその制御機構を明らかにする。また、低分子化合物スクリーニングを行い、ATF6βの特異的阻害剤を開発して肥満・糖尿病への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、細胞内タンパク質の恒常性を維持する小胞体ストレス応答経路の中でもATF6βの肥満・糖尿病における役割を明らかにすることでATF6βを標的した肥満・糖尿病に対する創薬への基盤とすることである。ATF6βの全身性欠損マウスは、肥満・糖尿病に対して抵抗性を示すが、ATF6β単独での肝臓特異的欠損マウスではそのような表現系は観察されなかった。また、現在までにATF6βとパラログであるATF6αを肝臓特異的に二重欠損したマウスにおいてのみ、肥満・糖尿病に対して抵抗性を示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小胞体ストレスは肥満や糖尿病で生じるストレスであり、創薬標的となりうることが示されている。一方で、ATF6経路の意義は十分に解明されておらず、その解明は新たな治療標的の開発につながる可能性がある。本研究によって、肝臓におけるATF6が肥満や糖尿病において重要であることが示され、今後のさらなる研究により新規の治療標的となりうるだけでなく、生物学的意義がまだ十分にわかっていないATF6経路の分子機構に迫ることができる。
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