研究課題/領域番号 |
20K08911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
迫田 秀之 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50376464)
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研究分担者 |
張 維東 宮崎大学, 医学部, 助教 (90753616)
イスラム エムデイーヌルル 宮崎大学, 医学部, 研究員 (10870149)
中里 雅光 宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 特別教授 (10180267)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ペプチド / 糖脂質代謝 / 臓器連関 / 肥満 / 生理活性ペプチド / グレリン / LEAP2 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
生理活性ペプチドは、ホルモンとしての役割に加えて、自律神経や免疫を介した多臓器連関で生体の恒常性維持に働く。liver-expressed antimicrobial peptide 2 (LEAP2)は、肝臓や腸管から分泌される抗菌ペプチドで、グレリン受容体の内因性アンタゴニストである。申請者は、グレリンとLEAP2は、摂食と成長ホルモン分泌調節に関わる胃・肝臓臓器連関を示すことを報告した。本申請では、グレリンとLEAP2が肝臓で糖脂質代謝を調節する分子機序を解析し、ヒト糖尿病や肥満症、NAFLDでLEAP2を測定し病態との関連を明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
グレリンの内因性アンタゴニストLEAP2が肝臓で糖脂質代謝を調節する分子機序を解析し、ヒト糖尿病や肥満症、NAFLDでLEAP2を測定し病態との関連を明らかにした。 髄液中のヒトLEAP-2が細菌性髄膜炎の患者の髄液中で有意に増加していた。細菌性髄膜炎において、LEAP-2は脳内で局所性に産生され、潜在的なバイオマーカーとして有用である可能性が考えられた。カロリー制限したマウスへのLEAP2投与は、炎症を惹起しより体重減少を生じた。グレリン受容体欠損マウスでもLEAP2が同様の効果を示すため、カロリー制限下においては、グレリン受容体を介さない作用を示すと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グレリンのアゴニストが癌カヘキシアの治療薬として実用化されている。LEAP2がグレリンを阻害する機序や病態における役割を解析して、グレリンとLEAP2による摂食やエネルギー代謝調節機構を明らかにすることで、新たな治療薬やバイオマーカーの開発に貢献できる可能性が示された。
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