研究課題/領域番号 |
20K08919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
椙村 益久 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50456670)
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研究分担者 |
藤沢 治樹 藤田医科大学, 医学部, 講師 (50836830)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自己免疫性下垂体炎 / 自己免疫性視床下部炎 |
研究開始時の研究の概要 |
病因が明らかでない下垂体機能障害の一つに自己免疫性視床下部下垂体炎があり、その代表的疾患がリンパ球性下垂体炎である。視床下部下垂体炎の臨床での大きな問題は、腫瘍性疾患などとの鑑別診断が困難な点である。また、病因は不明であり、治療法も確立していない。申請者はリンパ球性下垂体炎の一つで尿崩症を発症するリンパ球性漏斗下垂体後葉炎の診断マーカーとして抗ラブフィリン3A抗体を同定し、分子学的機序と創薬の可能性を見出した。本研究で、リンパ球性下垂体前葉炎を中心とした自己免疫性視床下部下垂体炎の診断マーカーの同定、病態解析、及び新規治療法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
プロテオミクス解析などによって、リンパ球性下垂体前葉炎(LAH)およびACTH単独欠損症(IAD)患者で認められ、健常人では認められない自己抗原候補タンパクを同定した。それらの自己抗原候補についてヒト組換えタンパク質を作成し、患者および健常者血清を一次抗体として、ウェスタンブロット法で抗原抗体反応を解析した。プロテオミクスの結果をウェスタンブロットで確認し、LAH患者およびIAD患者の診断マーカーとなる新規自己抗体を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ球性下垂体炎などの自己免疫性視床下部下垂体炎は診断が難しく、確定診断には侵襲的な生検が必要です。この研究では、非侵襲的な診断マーカーとなる自己抗原候補を同定し、特許申請しました。この成果は、診断の容易化により誤診を減らし、患者の治療精度を向上させることに寄与します。また、学術的な新規性と社会的意義を持ち、将来的な治療法の開発にも繋がる可能性があります。
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