研究課題/領域番号 |
20K08929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
宗崎 良太 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (10403990)
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研究分担者 |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 教授 (20457427)
孝橋 賢一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10529879)
渋井 勇一 福岡大学, 医学部, 助教 (80801670)
武本 淳吉 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60621711)
入江 敬子 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30644728)
大森 淳子 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10826340)
藤田 展宏 九州大学, 大学病院, 助教 (30610612)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小児固形悪性腫瘍 / エラストグラフィー |
研究開始時の研究の概要 |
小児領域とりわけ小児悪性腫瘍においては、elastographyの組織硬度とその悪性度や組織型など様々な比較検討は行われていない。神経芽腫群腫瘍や小児腎悪性腫瘍であるWilms腫瘍や明細胞肉腫、悪性ラブトイド腫瘍など比較的発生数の多い疾患を中心に組織型による硬度の違いによる診断が確立できれば、治療成績の向上が期待できる。今回我々は超音波検査によるelastographyの組織硬度と神経芽腫や小児腎悪性腫瘍の組織型や分子生物学的解析とを比較することで、術前組織硬度測定の有用性を検討し、治療成績の改善を目的としている。
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研究成果の概要 |
近年、超音波検査において組織硬度を計測するelastographyが一般的になりつつあり、乳腺疾患や肝硬変において低侵襲に腫瘍や組織硬度が測定でき、その有用性が報告されている。一方、小児領域とりわけ小児悪性腫瘍においては、elastographyの組織硬度の検討は行われていない。 今回我々は、神経芽腫や小児腎悪性腫瘍の小児固形悪性腫瘍患者において、超音波検査によるelastographyの組織硬度計測と、組織診断などとを比較することで、その診断や術前化学療法の効果判定などにおいて、有用なツールとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波検査において組織硬度を計測するelastographyは、小児領域での報告は非常に少ないものの、成人領域の乳腺疾患や肝硬変において低侵襲に測定できその有用性が報告されている。今回の検討では症例数が少なく、さらなる検討が必要ではあるものの、小児固形悪性腫瘍において、その診断や化学療法の効果の判定などに有用な可能性が示唆された。 とりわけ、神経芽腫群腫瘍においては、悪性腫瘍である神経芽腫が、良性腫瘍である神経節腫へ分化してく際には間質成分が増えるため、腫瘍の硬度が変化している可能性があり、より低侵襲に簡便にその分化の状況を確認できる可能性があると思われた。
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