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臓器移植における免疫学的ハイレスポンダーと拒絶反応との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 20K08949
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

齋藤 満  秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (80400505)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード抗HLA抗体 / CREG / de novo DSA / 皮膚移植 / マウス / 輸血 / 移植免疫 / 腎移植 / 抗体関連型拒絶反応
研究開始時の研究の概要

免疫学的ハイレスポンダーは拒絶反応を起こしやすいのか、またその交叉反応との関連性を明らかにしたい。それによって、免疫学的ハイレスポンダーに脱感作療法をすべきか否か、無作為化比較試験等を行う一つの根拠となる可能性があり、結果として免疫学的リスクに応じた最適な個別医療が行われることに繋がる。また本研究によってCREG研究、抗体関連型拒絶反応やその治療における新たな知見が加わり、基礎医学の発展、今後の臨床研究への応用にも貢献できると考えられる。

研究成果の概要

腎移植においてドナー非特異的抗HLA抗体(non-DSA)を高力価で保有している症例がある。特に交叉反応性抗原(CREG)に対する抗体を有する症例での脱感作は議論が分かれる。
同じアロ抗原(H2-Kb)を有するBL/6マウス間の皮膚移植では生着し、別のアロ抗原(H2-Kd)を有するマウス間での皮膚移植では拒絶反応が見られ、一度Balb/c(H2-Kd)の皮膚移植をされたBL/6マウス(H2-Kb)に再度Balb/cの皮膚を移植すると拒絶反応がより早く出現した。
一方で、当方の臨床データで輸血による感作リスクについても検討し、輸血群でde novo DSA産生が多く移植腎生着率も低い傾向にあった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、腎代替療法を受ける患者の高齢化、そして移植成績向上に伴うHLAミスマッチの多い夫婦間移植が増加している。高齢者への強力な免疫抑制療法はときに重篤な感染症を引き起こすことがあり、CREG保有例などにおいて正確な免疫学的リスク判定が必要である。
また、生体腎移植は基本的に最善の状態に合わせて手術を行うことが出来る。腎移植待機者が腎性貧血ガイドラインに記載されている様な適切な貧血管理がなされていれば輸血を行う頻度が少なくなるため、周術期輸血⇒de novo DSA↑⇒移植腎予後悪化、という悪循環に陥らなくなる。腎移植レシピエントの長期成績の向上は社会的にもインパクトが大きいと考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 腎移植前の貧血管理の意義2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤 満
    • 雑誌名

      秋田腎不全研究会誌

      巻: 24 ページ: 71-77

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腎移植手術前の貧血管理の重要性2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤 満
    • 学会等名
      第56回日本移植学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 腎移植前の貧血管理の意義2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤 満
    • 学会等名
      第24回秋田腎不全研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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