研究課題/領域番号 |
20K08959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高田 泰次 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (10272197)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カダバー手術手技研修 / 灌流固定 / カダバーサージカルトレーニング / 消化器外科手術 / 灌流法 / 臓器灌流 / Thiel法 / 消化器外科 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、安全で迅速な手術のためのトレーニングに、ご遺体を用いた手術研修が行われるようになってきた。ご遺体の固定方法は、日本ではThiel固定法が広く普及しているが、腹部内臓器の固定は不良になりがちで、その場合には消化器外科手術研修に適さないことが問題となっている。そこで本研究では、固定液による灌流方法を工夫し、造影剤を用いてご遺体の固定液の分布をCT撮影により明らかにし、さらに実際に手術研修を行って固定状態を評価することにより、消化器外科手術手技研修にもっとも適切な固定方法を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究はご遺体を用いた消化器外科手術研修のために、最も適した腹部内臓の固定方法を開発することを目的とする。しかし、研究期間中に新型コロナウィルス感染が拡大したため、研究活動が制限され、新しく提供いただいたご遺体の最初の固定段階での研究ができなかった。そこで、その代わりに脳死臓器移植の際のドナーの臓器摘出手技についてご遺体を用いて研修を行い、その際に開腹後腹部大動脈から保存液を流し、下大静脈から脱血する手技を行い、腹部臓器の灌流状態の観察を行った。この方法により肝臓などの臓器はwash-outがより良好に行えることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、安全で迅速な手術のためのトレーニングに、ご遺体を用いた手術研修が行われるようになってきた。ご遺体の固定方法は、日本ではThiel固定法が広く普及しているが、一般的に固定液の注入は大腿静脈を用いることが多い。その場合腹部内臓器の固定は不良になりがちで、消化器外科手術研修に適さないことが問題となっている。今回の研究成果からご遺体の最初の固定時に大腿動脈から固定液を注入し大腿静脈から脱血すれば、腹部内臓の固定状態が改善され消化器外科手術研修にも有用となる可能性が示唆された。
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