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腸内細菌叢を制御した新規iPS細胞由来樹状細胞ワクチン療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K08965
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

中村 公紀  和歌山県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80364090)

研究分担者 山上 裕機  和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教員(特別顧問) (20191190)
北谷 純也  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30596979)
尾島 敏康  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60448785)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード樹状細胞 / iPS細胞 / 癌免疫療法 / 腸内細菌叢 / 癌免疫ワクチン療法
研究開始時の研究の概要

腸内細菌叢は免疫系の変化を活用し、癌に対する免疫応答を増強させる可能性があり、また、腸内細菌叢による免疫チェックポイント阻害による抗腫瘍効果が高まることが報告され ている。本研究は、腸内細菌叢を調整し抗腫瘍免疫能を増強し、一方、免疫逃避に重要な役割を担う免疫チェックポイント分子CTLA-4を阻害させるために抗原提示細胞である樹状細胞にCTLA-4 のリガンド であるCD80/86のsiRNAを導入し、その際さらに効率的で強力にするためにiPS細胞由来樹状細胞を用いて、癌に対する強力な免疫ワクチン療法を作成し、その有効性を明らかにする。

研究成果の概要

腸内細菌叢は,癌免疫療法に対する奏効と耐性のメカニズムの調節において重要な役割を果たしている.腸内細菌叢と宿主反応の関連を検討した結果,大腸癌に関連する腸内細菌として,Fusobacteria phylum,Firmicutes phylumの存在が示唆された.さらに,本研究において担癌患者iPS細胞から樹状細胞(DCs)の分化誘導を行い,このiPS細胞由来DCs(iPSDCs)に同患者の腫瘍由来RNAを導入しin vitroにおいてその抗腫瘍効果を検討した.結果、腫瘍由来RNAを導入したiPSDCsにより誘導された細胞傷害性T 細胞は,高い腫瘍特異的細胞傷害活性を誘導することを証明した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌免疫治療において,細胞傷害性T 細胞活性の誘導を飛躍的に高める必要がある.そのためには,我々が行ってきたiPS細胞由来樹状細胞ワクチン療法にさらなる工夫が必要であった.本研究により,iPS由来樹状細胞の特性を活かした,より強力で臨床的な癌免疫ワクチン療法の進歩を促進できると考える.本法を新しい癌免疫治療の臨床研究として立ち上げることにおいて極めて重要な根拠となり,将来の胃癌・大腸癌などの固形癌を標的にした臨床研究へのステップとして,極めて意義深いものと考える.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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