研究課題/領域番号 |
20K08966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 (2022) 岩手医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
大塚 幸喜 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50316387)
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研究分担者 |
西塚 哲 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 特任教授 (50453311)
岩谷 岳 岩手医科大学, 医学部, 特任教授 (70405801)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大腸癌 / 術後サーベーランス / 再発 / CT検査 / Circulating tumor DNA / circulating tumor DNA / 術後サーベイランス / 遺伝子変異 |
研究開始時の研究の概要 |
本邦では大腸癌術後は3~6か月ごとにCTと腫瘍マーカーを用いfollowされているが、intensiveなサーベイランスは予後に寄与しないとの報告もある。 ctDNAは原発巣と同じ変異を有しその増減は体内腫瘍細胞量の変化を反映するため、症例特異的なバイオマーカーとなりうる。ctDNA検査の多くは次世代シークエンサーで行われているが、費用や検査時間からルーチンな検査にはなっていない。われわれはdPCRを用いたctDNAモニタリングを行っているが、大腸癌術後サーベイランスにおい、ctDNA検査が無再発および再発を正確に評価可能であり、臨床的妥当性をもった診断モダリティとなりうるかを検証する。
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研究成果の概要 |
原発巣変異解析後、症例特異的変異から少数変異を選定しdigital PCRを用いて大腸癌術後サーベイランスにおける血中循環腫瘍DNA (circulating tumor DNA: ctDNA)モニタリングを行った。52例中10例の再発例では画像再発診断に191日先行してctDNA上昇が見られた。CT検査を1年ごとに削減したモデルでは382回のCT検査のうち218回は再発診断に不要と考えられた。ctDNA検査は再発診断の遅延なく、CT検査数を削減できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌は近年増加傾向にある。術後サーベイランはCT画像検査やCEAを主とした腫瘍マーカーにより行われている。CT検査の侵襲やコスト、CEA検査の再発診断精度の低さもあり、サーベイランス間隔に関しては1990年代より議論されているが、CT削減は再発発見遅延が危惧される。本研究では、画像診断より6か月早いctDNA上昇が見られることから、低侵襲なctDNA検査により再発発見遅延なくCT削減ができることを示した。本研究結果は患者負担や医療費を削減するサーベイランスにつながる可能性があり社会的意義は大きい。
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