研究課題/領域番号 |
20K09001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
木村 憲央 弘前大学, 医学研究科, 講師 (60436029)
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研究分担者 |
袴田 健一 弘前大学, 医学研究科, 教授 (30271802)
三浦 卓也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30722136)
石戸 圭之輔 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (00436023)
長瀬 勇人 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10750862)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 障害肝 / 大量肝切除 / 肝不全 / 肝再生 / 有機アニオントランスポーター / マイクロアレイ / ラット / 遺伝子 / 遺伝子発現 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の新規抗がん薬の開発により肝悪性腫瘍の治療成績は飛躍的に向上したが,肝切除 が唯一の根治治療であることには変わりはない.しかし,化学療法による薬剤性肝障害などの状態で大量肝切除を行うと致死的な急性肝不全を来すことがある.本研究は,障害肝に対する大量肝切除法の開発に寄与できるのみならず,有機アニオントランスポーター発現変動調整という視点から新たな肝不全治療法の開発にもつながると考えられる.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,肝障害下での肝切除による急性肝不全の発症における有機アニオントランスポーターの関与とその機序を明らかにすることである.ラット障害肝・肝切除後肝不全モデルを作製し,経時的に肝組織からmRNAを抽出しマイクロアレイによる網羅的な遺伝子発現と,RT-PCR法による有機アニオントランスポーター遺伝子変動について解析し,同病態に関与する種々の変動遺伝子を同定することができた.今後は,Western blot法および免疫染色にて機能について解析する予定である.有機アニオントランスポーター発現調整と肝不全の減弱に効果的な薬剤が解明できれば,肝不全治療に対する新規治療の基盤となる可能性がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的により,ラット肝障害下での肝切除による急性肝不全の発症における有機アニオントランスポーターの関与とその機序について,遺伝子レベルではあるが解明できた.今後は,本研究結果を基盤とし,障害肝・肝切除後肝不全に関わる有機アニオントランスポーター発現調整と肝不全の軽減効果を評価する予定である.これらが達成できれば障害肝に対する大量肝切除法の開発に寄与できるのみならず,有機アニオントランスポーター発現変動調整という視点から新たな肝不全治療法の開発にもつながると考えられる.
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