研究課題/領域番号 |
20K09004
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田中 光司 三重大学, 医学系研究科, 客員教授 (10345986)
|
研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00422824)
奥川 喜永 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (30555545)
大井 正貴 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (40418752)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座大学教員 (50192026)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 胃癌 / RNAメチル化 / FTO / バイオマーカー / 腹膜播種 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は胃癌腹膜播種進展に関与するRNAのmethylationとそれにより制御されるmRNA, miRNA, ncRNAに着目し、これを網羅的に解析することで腹膜播種進展のメカニズムを解明し、胃癌腹膜播種進展に貢献する新たなバイオマーカーの検索とRNAを用いたあらたな治療戦略を確立し、その予後・QOLの向上を目指すことを目標とする
|
研究成果の概要 |
m6a-RNAメチル化制御遺伝子発現のうちFTO-mRNA高発現は複数の臨床病理学的因子の悪性度と相関し、FTO-mRNA高発現群は低発現群と比べて有意に生存/再発予後不良であった。FTO-shRNAを用いたFTO-stable knockdownの効率は非常に良くSh-FTO群では、胃癌細胞の増殖能/浸潤能が顕著に低下していた。マウス実験でもFTO stable knockdownをおこなったxenograft tumorの増殖は著明に抑制されていた。またFTO stable knockdownによってEMT関連遺伝子のvimentinが著明減少していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAメチル化の癌進展における機能的機序解明が世界的一流誌に相次いで報告されているhot-topicであり、総じて腫瘍特異的に生じたRNAメチル化が特定の遺伝子の発現調整や蛋白変容を起こし、癌進展に関わるとされている一方で胃癌含めた消化管癌におけるRNAメチル化による癌進展のプロセスに関与する分子生物学的機序、RNAメチル化自体のバイオマーカーとしての有用性は未解明な部分が多いのが今後探求すべき課題である。
|