研究課題/領域番号 |
20K09009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
野間 和広 岡山大学, 大学病院, 講師 (10534761)
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研究分担者 |
白川 靖博 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60379774)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | Tumor microenvironment / CAFs / Esophageal cancer / Photoimmunotherapy / immunotherapy / がん微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / FAP / 光線免疫療法 / PDXモデル / EGFR / HER2 / 標的治療 / 食道癌 |
研究開始時の研究の概要 |
癌を標的として新規開発された光線免疫療法Photoimmunotherapy(PIT)を、癌関連線維芽細胞(CAFs)を標的とした治療に応用し癌細胞と同時に治療する相乗効果を検討する。癌に対する抗体とCAFsを標的とした抗体でそれぞれIR700の抱合体を新規作成投与し、一度の近赤外線光での抗腫瘍効果を検討する。PITを用いた癌と癌微小環境の両方を同時に標的とする新規治療の前臨床研究。
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研究成果の概要 |
in vitroにてCAFsを標的とする抗体(抗FAP抗体)Sibrotuzumabを用いたPITの効果を検証した。癌細胞にはHerceptinやCetuximabを用いたPIT-cancerを確立した。癌に対するPITを同時に行うin vitroのDual-PITの効果を確認した。さらに食道癌患者より得られたPatient derived xenograft(PDX)を用いたin vivo実験を行った。 結果、Sibrotuzumabを用いたPITはin vitroに加えPDXモデルにおいてもその効果を認めた。さらに癌およびCAFsに対するDual-PIT治療は著明な抗腫瘍効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究においては既に臨床応用されていた抗体抗FAP抗体Sibrotuzumabを用いたPhotoimmunotherapy(PIT)の開発、並びに癌に対するPITとの同時療法の良好な治療効果を示した。さらに患者由来PDXモデルを用いたより臨床応用に近いモデルでの治療効果を示しより臨床応用での治療効果を示した。Dual-PITは一度の照射で2つの標的、特に腫瘍微小環境(TME)並びに癌細胞を治療する画期的な方法である。TMEの中心的役割を担うCAFsの治療はTMEのremodelingを行うこととなり免疫療法などと強い相乗効果が期待される。まさに全ての癌治療を大きく改善する可能性がある。
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