研究課題/領域番号 |
20K09010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
北川 博之 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (10403883)
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研究分担者 |
岩部 純 高知大学, 医学部附属病院, その他 (00553877)
並川 努 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (50363289)
花崎 和弘 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (30240790)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 食道外科 / 縫合不全 / 胃管再建 / 血流評価 / ICG蛍光法 / Time intensity curve / プログラミング / 食道手術 / 食道がん / 再建 / 血流 / インドシアニングリーン / 近赤外線蛍光法 / 人工知能 / 食道癌 / 近赤外線 / 胃管 / 臓器血流 |
研究開始時の研究の概要 |
食道切除術・胃管再建術は食道癌に対する標準的術式であるが、他の消化器癌手術と比較して術後の縫合不全発生率が高い。われわれはICG蛍光法を用いた術中の胃管血流評価が術後縫合不全発生率や吻合部の内視鏡所見と相関することを報告してきた。しかし、ICG蛍光法は可視化による評価に優れていても、定量化による客観的評価が出来ない欠点を有してる。 本基盤研究の目的は、食道癌術後の縫合不全発生率の減少を目指して、再建臓器血流評価においてICG蛍光法による可視化と人工知能解析による定量化を組み合わせた革新的な新規再建技術の開発である。
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研究成果の概要 |
食道癌手術におけるICG蛍光法による再建胃管の血流評価の動画から挙上胃管の吻合予定部周囲に4箇所のregion of interest(ROI)を設定し、PythonのOpenCV Libraryを用いてプログラミングにより時間-蛍光輝度曲線(Time intensity curve, TIC)を構成して縫合不全発生率との関連を検討した。 97例中65例にTICを構成した。TIC構成失敗の原因として、撮影中の胃管の移動と蛍光輝度上昇不良を認めた。ROIの輝度上昇起点は術者目視による蛍光到達時間よりも早く、TIC評価の鋭敏性を示唆した。縫合不全を生じた群はROI3の蛍光輝度起点が遅い傾向があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって手術動画からプログラミングを用いてTICを構成する場合に障害となる要素を抽出することができた。この結果をもとに信頼性の高いTIC構成されることで、術中蛍光輝度評価の客観的かつ定量的評価方法が、および縫合不全を回避する血流評価方法が確立されることが期待される。
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