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抗炎症光線を用いた癌微小環境制御に基づく新しい大腸癌治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09014
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関大分大学

研究代表者

平塚 孝宏  大分大学, 医学部, 客員研究員 (20600886)

研究分担者 猪股 雅史  大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
衛藤 剛  大分大学, 医学部, 准教授 (00404369)
白下 英史  大分大学, 医学部, 講師 (50596955)
赤木 智徳  大分大学, 医学部, 助教 (80572007)
大嶋 佑介  富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (10586639)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード癌微小環境 / 光線療法 / オルガノイド / 腹膜播種 / 大腸癌 / 胃癌 / 粘液癌 / 癌治療 / 微小環境 / 抗炎症光線 / 大腸癌治療
研究開始時の研究の概要

本邦の癌罹患数第1位、癌死亡数第2位である大腸癌は、大腸癌患者全体で約20%の再発率を有するも、術前化学放射線療法による生存率向上は示されず、術後補助化学療法を行なってもその再発抑制効果は10%未満である。したがって再発抑制のための新しいmodalityの開発が急務である。今回我々は再発大腸癌を減らすための光線療法を用いた新しい初回手術時の術中照射システムおよびデバイスを開発したい。具体的な方法は再発大腸癌モデル動物に腹腔内光線照射(+抗癌剤投与)を行い、in vivo発光イメージングによる制癌作用の定量化in vivoでの2光子蛍光イメージングによる癌微小環境における制癌剤の機序を解明する。

研究成果の概要

本研究は、腹膜播種細胞に対するレーザー光線照射の効果を評価し、微小環境作成のため大腸癌細胞のオルガネラのマウスへ移植した。5-ALA添加培地内のMKN45のコロニーに赤色のパルスレーザーの照射で殺細胞効果が得られた。ガルバノミラーを用いた照射範囲の拡大は殺細胞効果を減弱した。また、ヒト大腸粘液癌細胞のオルガノイド作成に成功し、マウスへ背部、腹腔内へ移植したが生着を認めなかった。本研究ではヒト大腸粘液癌細胞のオルガネラを用いた微小環境作成はマウスへの生着条件の探索が必要であること、そして広範なレーザー照射方法と殺細胞効果を発現する安全なレーザ出力条件探索が課題であることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的な意義は、腹膜播種を引き起こす大腸癌細胞のオルガネラ構築に成功し、生体内での癌細胞の治療抵抗性をもたらす微小環境の構築に向けた重要な一歩を踏み出したことにある。また、腹膜播種を引き起こす癌細胞に対する5-ALAとパルスレーザーによる治療の可能性、そして安全な出力と照射範囲の拡大が求められることが示された。
社会的な意義としては、現在の再発抑制方法として放射線化学療法が主流であるが、本研究により光線療法による新たな癌治療方法の可能性が示され、治療抵抗性を改善するためのモデルの基礎が提供された。これにより、将来的にはより効果的で安全な癌治療法の開発につながることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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