研究課題/領域番号 |
20K09031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
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研究分担者 |
河口 賀彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (80402048)
赤池 英憲 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (00402032)
古屋 信二 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (80622381)
庄田 勝俊 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (70783421)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 癌悪性度 / 血小板 / 膵臓癌 / 膵液漏 / 胃癌 / 悪性度 / 消化器癌 / 血球細胞 / exosome |
研究開始時の研究の概要 |
担癌患者における血球成分の数的異常や予後との相関は以前から報告され、血小板については、癌の様々な進展形式への関与も報告されている。これら血球細胞には多量のmicroRNAが含有され、能動的なexosomeの分泌も報告されている。これらの知見から、『消化器癌担癌患者の血球細胞由来の細胞外遊離exosomeや、血球細胞と癌細胞との接着を介した細胞間の情報伝達が存在し、癌の進展に関与している』との仮説を立てた。本研究課題では、消化器癌における血球細胞を介した新たな癌進展機序の解明と、同知見を基にした新たな癌診断法の開発を試み、新たな周術期併用療法の開発にも繋げる予定である。
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研究成果の概要 |
胃癌細胞と血小板が直接接着することによって、癌の腹膜への接着能や増殖能が亢進し、遊走・浸潤能も更新することが判明した。同様に膵臓癌細胞でも、これら血小板の接着による癌細胞の悪性度の増強が確認され、実際に手術中の出血量が多い群で予後が不良であり局所再発も多いことが判明した。 また、血小板上のCLEC-2分子のリガンドであり癌関連線維芽細胞の表面マーカーでもあるPodoplaninの測定を行ったところ、血漿中Podoplanin値が予後不良のバイオマーカーとなり得る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
依然として高度進行胃癌に対する治療成績は不良であり、転移に対する新たな治療戦略が望まれている。本研究課題は、癌細胞自体や組織中の線維芽細胞等の間質に注目して行われてきた従来の研究とは異なり、循環血液中や手術中の出血によって癌細胞が容易に相互作用を起こし得る血液成分の中の血小板に着目した新たな観点からの解析の試みである。研究成果として、癌細胞と血小板との接着が転移形成における様々な段階で促進的に働く可能性が示唆され、その分子機序の解明によって全く新たな治療戦略に繋がることが期待される。
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