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MUC1-Cを標的とした転移性大腸癌に対する免疫チェックポイント阻害剤の適応拡大

研究課題

研究課題/領域番号 20K09032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

平木 将之  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (80621036)

研究分担者 山本 浩文  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30322184)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードMUC1 / PD-L1 / 大腸癌 / 乳癌 / 転移性大腸癌 / 免疫チェックポイント阻害剤
研究開始時の研究の概要

免疫チェックポイント阻害剤は多数のがん種において大きな成果を挙げ、臨床応用が進んでいる。転移性大腸癌でもその効果の検証が進められているが、約4%であるdMMR/MSI-Hに適応が限られ、未だ治療効果を期待できないのが現状である。申請者は、乳癌と肺癌で高発現するMUC1を標的とすることにより、腫瘍内PD-L1発現を抑制し、腫瘍浸潤CD8+ T 細胞を増加させ、マウスの皮下腫瘍における強い抗腫瘍効果を報告した。大腸癌においても過剰発現するMUC1を標的とすることが転移性大腸癌に対する抗PD-1/PD-L1抗体治療の感受性を飛躍的に改善することが期待され、新規治療法の構築を目指す。

研究成果の概要

我々はこれまでに乳癌や肺癌で高発現するMUC1を標的とすることにより、腫瘍内のPD-L1発現を抑制し、マウスの皮下腫瘍に細胞死を誘導することを報告した。そこで本研究では同じくMUC1が高発現する大腸癌においても同様のメカニズムが存在するかについて検討を行なった。その結果、大腸癌細胞株においてもMUC1ノックダウンによってPD-L1発現が低下することが明らかとなった。また大腸癌細胞株SK-CO1を用いてMUC1ノックダウンによる遺伝子変化を網羅的に解析し、PD-L1発現低下に関与する分子群を明らかとした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫チェックポイント阻害剤は様々な癌種に適応が拡大されており、成果を挙げているが、転移性大腸癌においては適応が全体の約4%であるMSI-Highのサブタイプに限られるなど、未だ治療効果は広くは期待できないのが現状であり、適応拡大に繋がる研究が望まれている。本研究成果は我々がこれまで明らかにしてきた乳癌や肺癌のみならず、大腸癌においてもMUC1分子を標的とすることによって、抗PD-L1抗体による治療効果を改善させることができる可能性を示唆するものであり、学術的、社会的意義は大きい。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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