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PRMT5による新たな膵臓癌の癌幹細胞維持機構の解明と治療法開発への展開

研究課題

研究課題/領域番号 20K09044
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

阿部 芳憲  日本医科大学, 研究部共同研究施設, 講師 (00386153)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードPRMT5 / 膵癌 / アルギニンメチル基転移酵素 / 膵臓癌 / 癌幹細胞
研究開始時の研究の概要

膵臓癌は治療困難な癌の一つである。近年、難治性の癌に対して腫瘍形成の起点となる、癌幹細 胞が治療標的として注目されている。これまでの研究から、アルギニンメチル化酵素PRMT5が膵臓癌などの癌幹細胞の維持に関わることを見出した。このことから癌幹細胞の機能を抑制する上で、PRMT5が有効な標的分子と なる可能性が浮かんだ。
そこで本研究は、有効な治療法のない膵臓癌に焦点をあて、膵臓癌幹細胞で核内のPRMT5がど のような遺伝子を発現誘導して、癌幹細胞の維持に関わるのかを明らかにする。さらにPRMT5の機能を阻害する新たな癌治療法を、臨床治験へ進めるための基盤研究を行う。

研究成果の概要

膵臓癌は治療困難な癌の一つであるが、癌幹細胞の機能を抑制する手段は確立されていない。PRMT5は膵癌細胞において、インテグリンを介したシグナル伝達制御やRAS-ERKシグナル伝達制御に関わる遺伝子群を発現制御することが分かった。さらに、発現変動する遺伝子群の中には、スプライシングバリアントの発現が変化する遺伝子も複数同定された。同時に、GlaxoSmithKlineが開発中のPRMT5阻害剤は、PRMT5の発現量で感受性が規定されることを見出した。このような膵癌細胞に対して、RNA-Seqの結果をもとに、MEK阻害剤とPRMT5阻害剤の併用が高い抗腫瘍効果を発揮することが分かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

PRMT5は膵癌細胞において、インテグリンを介したシグナル伝達制御やRAS-ERKシグナル伝達制御に関わる遺伝子群を発現制御することが分かった。さらに発現変動する遺伝子群の中には、スプライシングバリアントの発現が変化する遺伝子も複数同定された。同時に、GlaxoSmithKlineが開発中のPRMT5阻害剤は、PRMT5の発現量で感受性が規定されることを見出した。このような膵癌細胞に対して、RNA-Seqの結果をもとに、MEK阻害剤とPRMT5阻害剤の併用が高い抗腫瘍効果を発揮することが分かった。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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