研究課題/領域番号 |
20K09060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
今村 将史 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00404608)
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研究分担者 |
永山 稔 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40398326)
竹政 伊知朗 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50379252)
及能 大輔 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70563485)
木村 康利 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80311893)
山口 洋志 札幌医科大学, 医学部, 診療医 (80457704)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 膵癌 / 術後早期再発 / miR / エクソソーム / バイオマーカー / CA19-9 / 早期再発 / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌の治療成績向上には術後再発は克服すべき課題である。特に早期再発は診断時からの微小転移の可能性を示唆しその予後は不良である。診断時より術後早期再発ハイリスク症例を予測可能であれば治療戦略に活用しうる。近年全身を循環する癌幹細胞や細胞外小胞であるエクソソーム(Exo)、画像検査で捉えられない微小転移と予後に関しての研究はなされているが早期再発との因果関係は証明されていない。本研究では原発巣の遺伝子情報が安定して存在しているExoに着目し、それに内包されたmicroRNA(miR)を術前後や周術期化学療法施行前後で経時的に分析し、特定のmiRと再発形式、予後との関係を前向きに解析する。
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研究実績の概要 |
候補miRの決定:術後再発症例、術後無再発症例の術前、術後早期再発症例の術前、それぞれ2検体(計6検体)を用いて、エクソソーム単離~ナノサイト解析~miRNAマイクロアレイを施行した。その結果として複数の候補miRが絞られたため、以下の研究に繋げた。 膵癌切除予定症例の前向き研究:102症例の検体を採取し、臨床的にフォローアップしている。早期再発は16症例認めている(2023年3月現在)。候補miRの発現を経時的に解析し、臨床データ(病期、再発の有無、再発時期、再発部位、予後)と対比している。早期再発の評価を行うため、術後1年間は1ヶ月毎に腫瘍マーカー (CEA、CA19-9、DUPAN2)含めた血液検査を施行し3ヶ月毎にCT検査を施行している。miR解析は、術前、術後1、3、6、9、12ヶ月に行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は単一施設での施行のため、一定かつ確実な症例フォローアップと正確な検体採取・臨床データの集積が可能であった。
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今後の研究の推進方策 |
術前/術後補助療法前後でのmiRの解析:候補miRが補助療法の奏功率、すなわち腫瘍量の増減、新規病変の出現と相関するか否かを検証する。術後補助療法前後のmiR解析に関しては、上記の研究計画と同様である。術前補助療法前後のmiR解析に関しては、診断時と補助療法終了後の検体採取を加える。術前補助療法施行例においては、治療効果判定 (上記腫瘍マーカーと造影CT検査)のための来院時に検体を採取し、miR解析を施行する。
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