研究課題/領域番号 |
20K09062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
藤原 斉 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20332950)
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研究分担者 |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20244600)
小松 周平 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (40578978)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食道癌 / microRNA / 抗がん剤 / 抗がん核酸治療 / バイオマーカー / リキッドバイオプシー / 遊離核酸 / 抗癌核酸治療 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究成果で、一部の癌抑制型miRNAは正常細胞からも癌細胞の増殖抑制を目的として血中に分泌されるが、それらが枯渇することで癌の増殖、浸潤、転移などの悪性化、抗癌剤への耐性化が導かれる可能性がある。また枯渇した癌抑制型miRNAを生体内に再導入し血中濃度を回復させて維持することで、抗腫瘍効果、抗癌剤感受性回復効果を得ることができる可能性がある。本研究は食道癌の体液中の分泌型の癌抑制型miRNA濃度による癌の悪性度診断や抗癌剤感受性診断のみならず、分泌型の癌抑制型miRNAを用いた血液・体液を介した抗腫瘍効果や抗癌剤感受性回復効果を目的とした新たな癌治療の可能性を世界に先駆けて検証する。
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研究成果の概要 |
食道癌患者の術前化学療法前の血中miRNAを用いて、網羅的アレイ解析により、織学的効果判定でGrage2以上(著効群)症例と比べGrade0(非奏功群)症例で低発現を認めるmiRNA群、即ち抗癌剤感受性に関連するmiRNA候補を選出した。最終候補としてmiR-1254を同定した。miR-1254 を細胞株に過剰発現させ、in vitroで抗がん剤の感受性を回復を確認し、標的となる抗癌剤耐性癌関連遺伝子も探索し薬物感受性回復効果の分子機序も明らかにした。マウス担癌モデルを用いて、miR-1254皮下投与による体液を介した強力な抗腫瘍効果、抗癌剤感受性回復効果可能とする抗がん核酸治療法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、一部の癌抑制型miRNAは正常細胞からも癌細胞の増殖抑制を目的として血中に分泌されるが、それらが枯渇することで癌の増殖、浸潤、転移などの悪性化、抗癌剤への耐性化が導かれる可能性がある。また、枯渇した癌抑制型miRNAを生体内に再導入し血中濃度を回復させて維持することで、抗腫瘍効果、抗癌剤感受性回復効果を得ることができる可能性がある。食道癌の体液中の分泌型癌抑制型miRNA濃度による癌の悪性度診断や抗癌剤感受性診断のみならず、分泌型の癌抑制型miRNAを用いた血液・体液を介した抗腫瘍効果や抗癌剤感受性回復効果を目的とした新たな癌治療の可能性を世界に先駆け報告するものである。
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