研究課題/領域番号 |
20K09073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 千葉大学 (2020, 2022) 国際医療福祉大学 (2021) |
研究代表者 |
佐々木 亘亮 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90836181)
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研究分担者 |
高野 重紹 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20436380)
大塚 将之 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90334185)
賀川 真吾 千葉県がんセンター(研究所), 肝胆膵外科, 主任医長 (90507302)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膵癌 / 補体 / バイオマーカー / C4BPA / CD40 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、安定同位体標識を用いたglyco-proteomicsによる網羅的解析により、膵癌術前術後血清中糖鎖蛋白の中から膵癌早期診断biomarkerとして同定された、補体因子C4b-binding protein alpha chain (C4BPA)と、膵癌周囲微小環境内の抗腫瘍免疫の賦活化に寄与するCD40との関係に注目し、腫瘍発生の初期段階より応答する免疫機構を解明し、C4BPAを早期診断biomarkerとして確立するとともに、C4BPA-CD40 axisを新規治療targetに結びつけることを目指す。
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研究成果の概要 |
膵癌患者術前後血清の網羅的蛋白解析より新規バイオマーカーとしてC4BPAを同定。さらにfucosylated C4BPAは健常人・膵炎よりも膵癌で有意に高値であった。膵癌切除検体では間質C4BPA、CD40は癌周囲に共発現し、高発現群では有意に予後良好。C4BPAはCTLと正の相関を認めた。膵癌細胞においてもC4BPAはCD40に特異的に作用し細胞増殖作用をもたらした。前臨床試験ではマウス膵癌モデルにおいてGnP+ICB+C4BPA peptide投与群は他群に比して腫瘍縮小効果を示し、腫瘍周囲のCTL集積をもたらした。C4BPA-CD40 Axisは膵癌の新規治療ターゲットになりうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、腫瘍微小環境内における補体の役割については注目されつつあるものの、癌進展機構における補体の機能やそのメカニズムについては殆ど解明されていない。今回、補体因子C4BPAに着目し、C4BPAの膵癌における機能について解明するとともに、免疫療法における新規治療標的のひとつであるCD40との相関を明らかとした点で将来の治療ターゲットとして期待できる研究成果となった。これらの研究成果は国内外の学会で口演や上級演題による発表を行い、High impactなjournalにもpublishされており、今後の補体と癌免疫の分野における一つの知見として国内外へ広く発信できたと考える。
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