研究課題/領域番号 |
20K09084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
當麻 敦史 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (30516191)
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研究分担者 |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20244600)
塩崎 敦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40568086)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 胃癌 / 胃十二指腸外科学 / イオンチャネル / 低浸透圧 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、胃癌における容積活性化アニオンチャネル(VAAC)の構成蛋白であるLRRC8A、SLCO2A1の発現機能解析を行うとともに、"癌細胞のVAAC発現を制御すると調節性容積減少が抑制され、低浸透圧細胞破壊が促進される"という実験仮説の検証を行う。その結果から、VAACを分子標的とした低浸透細胞破壊療法という、術中遊離胃癌細胞・腹膜播種性転移に対する斬新な治療概念の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
胃癌組織におけるLRRC8Aの発現を解析すると、高発現群で有意に予後不良であった。NUGC4、MKN74に対してLRRC8A siRNAを導入すると、細胞増殖能、遊走・浸潤能が低下しアポトーシスが惹起された。Microarray解析では、p53 signaling pathwayに関与するJNK、p53、p21、Bcl-2、FASなどを含む多くの遺伝子発現が変化した。また、MKN7、MKN45にマキシアニオンチャネルのコア分子SLCO2A1のsiRNAを導入したところ、細胞増殖能が低下しアポトーシスが惹起された。免疫染色では、主に腫瘍細胞の細胞膜でのSLCO2A1高発現が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LRRC8Aが胃癌組織において高発現し、そのRNA干渉が癌細胞に抑制効果を示すことを新たに見出した。LRRC8Aのp53 signaling pathwayを介する新たな腫瘍進展制御機構や、予後因子としての意義を明らかにし、バイオマーカーや治療標的としての可能性を示した。また、SLCO2A1のアポトーシス制御機構を解明し、容積活性化アニオンチャネルを標的とした新規治療への応用が期待される。
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