研究課題/領域番号 |
20K09086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
宮澤 基樹 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90549734)
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研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教員(特別顧問) (20191190)
勝田 将裕 和歌山県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50464673)
尾島 敏康 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60448785)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Cancer vaccine / Ubiquitin / mesothelin / dendritic cell vaccine / 樹状細胞ワクチン / メソセリン / ユビキチン / 樹状細胞 / 遺伝子導入 / XCR1+樹状細胞 / がんワクチン |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らはケモカイン受容体XCR1を発現する樹状細胞サブセット(XCR1+ DC)が、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答を強く誘導することに着目し、XCR1リガンドであるXCL1に腫瘍抗原を連結させ抗腫瘍効果を増強させることに成功した。一方、腫瘍抗原とタンパク分解シグナルであるユビキチン(Ub)を遺伝子レベルで融合させDCに導入することで、プロテアソームによる腫瘍抗原の分解亢進と抗原提示能の増強に成功した。本研究ではこれらの2つの基盤的研究の成果を踏まえ、Ub融合腫瘍抗原をXCR1+樹状細胞へ選択的に送達させることで極めて効率的にCTLを誘導し、抗腫瘍効果を最大限に増強することを明らかにする。
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研究成果の概要 |
ユビキチン(Ub)融合腫瘍抗原をXCR1陽性樹状細胞(DC)へ選択的に送達させることで効率的に細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を誘導し、抗腫瘍効果を増強することを目的とした。ヒトDCを安定的に確保するため健常人末梢血単核球(PBMC)よりiPSDCを分化誘導させた。腫瘍抗原メソセリン(MSLN)をiPS樹状細胞に遺伝子導入した。Ub-MSLN融合遺伝子導入も同様に行った。これらを用いてPBMCから特異的CTLを誘導し細胞傷害活性を解析した。Ub-MSLN融合遺伝子導入iPSDCはMSLN単独と比較して強力な細胞傷害活性をもつCTLが誘導できた。XCR1DCへの選択的送達は今後の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ub融合がんワクチンを用いたプロテアソーム系での腫瘍抗原の分解亢進および強力なCTL誘導についての結果を報告した。現在、がんに対する治療戦略として免疫チェックポイント阻害療法(ICI)が確立され広く臨床応用されている。しかし、ICI単独治療はがん特異的細胞傷害性リンパ球(CTL)が十分誘導されていないがん患者に対しては効果が乏しい。本研究はこのような患者群に対してがんに対する特異的CTLを効率的に誘導する新たな治療戦略であり、将来的にはICIとの併用によってより癌免疫治療の効果を高める新規治療へとつながる可能性がある。
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