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低酸素かつ栄養飢餓の微小環境で発現誘導される膵癌早期診断マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所)

研究代表者

宮城 洋平  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 所長 (00254194)

研究分担者 廣島 幸彦  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所, 医長 (60718021)
森永 聡一郎  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (80244432)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード低酸素 / 低栄養 / 膵癌 / 腫瘍マーカー / 早期診断 / 低脂質 / 微小環境 / 診断マーカー
研究開始時の研究の概要

膵癌は、外科手術後の補助療法の進歩で予後が改善されつつあるものの、依然として、最も予後不良な悪性腫瘍の一つである。膵癌患者の予後改善には、早期での発見と外科的な完全切除を基軸とする治療戦略が何にもまして重要とされているが、感度/特異度ともに優れた膵癌腫瘍のマーカーは未だ開発されていない。本研究では、がん組織が陥る低酸素と栄養飢餓という2つの環境の研究をすすめるなかで見出した膵癌早期診断マーカー候補について臨床応用に必要な検討をする。

研究成果の概要

本研究では、適切な腫瘍マーカーや画像診断が困難で、難治性の高い膵癌の早期診断マーカーの開発を試みた。培養ヒト膵癌細胞を低酸素・栄養飢餓状態にして遺伝子発現が特異的に誘導される遺伝子とこれがコードするタンパク質をまず複数同定し、その中から新規性が高く、血中にそのタンパク質あるいは関連物質が出現するか否かに着目して、1分子に絞り込み、その検出系を確立した。更に、酵素活性を有する同タンパク質が産生する小分子が、細胞、細胞培養上清中に出現することを質量分析で確認、in silicoの解析で血中に微量に存在する物質であることも確認して、その測定系を構築した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの新たな早期発見手法の活用による2次予防の推進は、第5次がん研究10か年戦略の具体的研究事項にも挙げられている。単に細胞や組織の増殖速度に着目するだけでは、非がん組織とがんを区別し早期診断を実現する腫瘍マーカーの開発ができないことは、消化管粘膜上皮、骨髄、子宮内膜などの存在から想像に難くない。本研究では、難治性の膵がんの診断マーカー候補を見出すと同時に、培養ヒトがん細胞を低酸素・栄養飢餓状態にして発現が特異的に誘導される遺伝子群から早期診断マーカーを探索する手法の実例を提示することができた。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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