研究課題/領域番号 |
20K09098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
宗田 真 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (70507326)
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研究分担者 |
横堀 武彦 群馬大学, 未来先端研究機構, 准教授 (60420098)
酒井 真 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (70420099)
佐伯 浩司 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80325448)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 微小管ダイナミクス / STMN1 / PIP化合物 / タキサン系薬剤 / PIP / スタスミン |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞にとっても微小管は細胞生存に重要であり、微小管を不安定化する Stathmin 1 (STMN1)はがんマーカー、治療標的分子として注目されている。 特に STMN1 が食道癌、胃癌を含む消化管癌において、その発現亢進が 予後不良に有意に関与している事、消化管癌化学療法の key drug の一つであるタキサン 系抗がん剤の薬剤抵抗性や、放射線治療の感受性抵抗性に関与している事に着目し、この STMN1 を標的とする治療戦略が消化管癌の悪性度、タキサン系抗がん剤抵抗性、放射線抵抗性を克服しうるのかを明らかにする。またこの検討には新規抗がん化合物であるPIPを使用する。
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研究成果の概要 |
食道がん細胞株や胃がん細胞株を用いた同様の検討を行いSTMN1 PIPが腫瘍の増殖抑制効果を示すことが確認できれば、タキサン系薬剤耐性の癌に対する新たな治療法になることを目指して検討を行なってきた。予備実験として肺がん細胞株である、A549、H810細胞株をヌードマウスの皮下に注射し腫瘍形成能を評価した。その結果を踏まえA549細胞株を用いて適切なSTMN1薬剤量を決定する目的で50μgと200μgの容量検討を行い、両方の容量で腫瘍縮小効果が誘導されたことを確認した。その後も薬剤投与のタイミングや容量の再設定を行なってきたが、十分なタイミング、容量設定ができず食道癌、胃癌の検討が進まなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究の目的は革新的治療ツールを利用した癌微小管ダイナミクス制御による消化管癌の克服を目指した検討であり、食道癌および胃癌に対する新規治療薬開発のためにSTMN PIPの治療効果から新たな治療法の開発を期待して検討を行ってきた。予備実験から本実験に進める検討を行ってきたが薬剤容量や投与のタイミング設定ができず予定期間内に結果を提示できなかったが、STMN PIP治療は有用な治療法となり得る可能性が強く示唆されることから今後も検討を進めていく予定であり学術的意義は大きいと考えている。
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