研究課題/領域番号 |
20K09102
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
近藤 哲 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (60763737)
|
研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00422824)
大北 喜基 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20378342)
奥川 喜永 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (30555545)
北嶋 貴仁 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (30586772)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座大学教員 (50192026)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 大腸癌 / メチル化 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
癌組織ならびに直腸粘膜のDNAメチル化による潰瘍性大腸炎関連大腸癌の鑑別診断 潰瘍性大腸炎関連大腸癌症例と、孤発性大腸癌切除例の癌組織ならびに直腸粘膜組織を用い、NGSによる網羅的DNAメチル化解析を行うことで、潰瘍性大腸炎に合併した孤発性大腸癌症例を用いてその鑑別能を確認する。 糞便中, 循環cell free RNA・exosomal RNAメチル化解析を用いた癌合併潰瘍性大腸炎患者診断 上記の網羅的DNAメチル化解析を行い、癌合併ならびに非合併潰瘍性大腸炎患者、孤発性大腸癌ならびに健常者の便、術前血清から、候補RNAメチル化マーカーの定量を行い、癌合併潰瘍性大腸炎患者診断に有効かを検証する。
|
研究成果の概要 |
当科にて大腸全摘出術を施行した潰瘍性大腸炎患者と原発切除を施行した大腸癌患者から、dysplasia、癌部、悪性新生物を含まない潰瘍性大腸炎粘膜や正常大腸粘膜を採取し、多数のサンプルを用いて、発癌に関与する候補メチル化遺伝子の網羅的解析を行った。 S-CRCおよびUC-CRC患者の癌組織において有意に高メチル化レベルを認める遺伝子Xを同定した。遺伝子Xが直腸粘膜組織で有意に高メチル化レベルであることを同定し、直腸粘膜組織における遺伝子Xのメチル化レベルが発癌予測マーカーとなりえる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、同定した遺伝子XのDNAメチル化マーカーを用いたUC-CRCとS-CRCを鑑別可能とする診断マーカーを開発することで、これまでにない新しい診断治療アプローチとなる。この診断マーカーが直腸粘膜組織の発現を検討することで診断困難な潰瘍性大腸炎癌化患者を非侵襲的検査法で同定できることが期待され、さらに便中・血中の発現との関連を検討し、より少ないサーベイランス方法を確立することで、UCに合併したS-CRCに対する無用な大腸全摘術を回避し、患者の腫瘍学的予後のみならず術後QOLを担保することが可能となる。
|