研究課題/領域番号 |
20K09104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大平 真裕 広島大学, 病院(医), 助教 (30397947)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | NK細胞 / 肝細胞癌 / 動脈石灰化 / 肝臓内免疫 / アポリポ蛋白E / TRAIL / 大動脈石灰化 / 肝臓 / ApoE / 石灰化 |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈石灰化は、脂質代謝を司るApoE機能異常と関連し、心血管合併症のみならず外科手術後の合併症や癌再発に関与する。本研究では、大動脈石灰化マウスモデル(ApoE KO)を用いて、肝切除及び肝転移モデルにおける肝内在性NK細胞機能及び肝内因子とApoEとの関連を解析する。さらに、臨床サンプルを用いてApoEと肝内免疫、予後との関連を解析する。その結果、大動脈石灰化がApoEを介して肝内在性NK細胞に及ぼす変化とその原因が明らかとなる。
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研究成果の概要 |
本研究では、大動脈石灰化がアポリポ蛋白E(ApoE)を介して肝内在性ナチュラルキラー(NK)細胞の抗腫瘍活性に与える影響を解明した。マウスモデル及びヒトの肝切除症例の解析を行い、血管保護作用を持つオステオプロテゲリン(OPG)が肝内在性NK細胞活性を低下させ、肝腫瘍増大の一因であることを明らかにした。本研究成果は、肝臓内のOPGを標的とした新規抗癌剤の開発に向けた礎となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の影響で大動脈石灰化症例は増加しており、心血管合併症のみならず癌増殖や外科手術後の合併症が懸念されている。本研究成果は、大動脈石灰化が肝臓内免疫に与えるメカニズムを初めて明らかにしたもので、特に、肝臓内の抗腫瘍免疫で重要な役割を果たすNK細胞機能低下機構が証明された。この結果から大動脈石灰化による癌増殖に対する新規抗癌治療法開発につながることが期待される。
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