研究課題/領域番号 |
20K09106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三好 圭 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (70755272)
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研究分担者 |
進藤 幸治 九州大学, 大学病院, 助教 (00788432)
水元 一博 国際医療福祉大学, 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部, 教授 (90253418)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵癌 / オルガノイド / 癌関連線維芽細胞 / 癌微小環境 / 微小環境因子 / 膵癌Subtype / シングルセル解析 / 膵星細胞 / 膵癌subtype / シングルセル発現解析 / 膵癌オルガノイド / 膵癌subtype分類 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌は非常に予後不良であり新たな分子標的治療の開発が切望されている。患者由来膵癌細胞の個別の微小環境因子への強い依存性が明らかとなり、これらの制御が新規標的治療薬につながると期待される。またシングルセル発現解析によって膵癌組織内の単一細胞ごとの機能解析が可能となっている。本研究では、画一的なphenotypeである細胞株を用いず、患者由来の膵癌オルガノイドおよび膵星細胞を用いた3D共培養モデルの作成とそのシングルセル発現解析により、膵癌の増殖に強く影響する特定の膵星細胞集団を同定する。さらに微小環境因子への依存性を基にした膵癌subtype分類を行い、その分子マーカーを同定することで個別化治療の発展を目指す。
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研究成果の概要 |
膵管腺癌は間質の増生を特徴とし、癌間質相互作用を介して悪性度を高める知られている。また膵癌の分化型と間質との関連については不明な点が多い。本研究では膵癌において間質が癌へ与える影響を明らかにすることを目的とし、ヒト膵癌症例の腫瘍からオルガノイドを樹立し、分化度に応じ低分化型、中分化型、高分化型に分類することで、分化度が癌関連線維芽細胞が産生する微小環境因子に依存する傾向があることを見出した。さらに微小環境因子への依存度が高い高分化型の症例において、メバロン酸代謝遺伝子の発現が亢進しておりメバロン酸代謝阻害薬に対する感受性が高く、サブタイプ別治療の標的として有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では膵癌のうち微小環境因子への依存度が高い高分化型の症例において、メバロン酸代謝遺伝子の発現が亢進メバロン酸代謝阻害薬に対する感受性が高いことを示している。このことは微小環境因子によって誘導される分子生物学的特徴が、サブタイプ別治療の治療標的として有用である可能性を示唆しており新たな膵癌治療薬の開発へ結びつく可能性がある。
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