研究課題/領域番号 |
20K09108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
田村 耕一 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70468289)
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研究分担者 |
田宮 雅人 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (10816698)
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教員(特別顧問) (20191190)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大腸癌 / 癌関連線維芽細胞 / 微小環境 / 癌関連繊維芽細胞 / 癌微小環境 / 大腸癌微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
癌先進部の微小環境では癌細胞のみならず,線維芽細胞,血管内皮細胞,免疫細胞など多数の間質細胞が存在し,癌の進展に関与しており,線維芽細胞に関しては,間質由来のみならず,骨髄由来または血管外膜由来の割合の把握することで,浸潤・転移や血管新生を調節し得る可能性を秘めている. 本研究によって癌関連線維芽細胞をターゲットとした大腸癌腫瘍先進部の微小環境における浸潤や転移の更なるメカニズムの解明し,広義の癌関連線維芽細胞として前駆細胞の役割やシグナル伝達の違いについて新規解明することにより,日常診療に直結するprecision medicineの獲得に繋がると考えられる.
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研究成果の概要 |
消化器癌検体としてまず大腸癌、そして胃癌の手術検体で解析を開始した。癌種や検体の病期、分化度はもとより、評価する部位や用いる基準・試薬・機器によって検査結果に大きくばらつきがでることが判明したため, 評価基準の再検討を行っている. また癌微小環境に関与するシグナル伝達路としてWntシグナル経路に着目し, 胃がん検体を用いてWntシグナル関連タンパクの免疫染色を行ったところ, スキルス胃がんにおいてβ-catenin高発現が予後不良因子であることが判明した.このことからWntシグナル関連タンパクの異常ががん間質を形成する線維芽細胞の増加を介してがんの悪性度に影響している可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Wntシグナル関連タンパクの異常ががん間質を形成する線維芽細胞の増加を介してがんの悪性度に影響している可能性が示唆されたことから, この結果を踏まえて大腸癌検体でもWntシグナル関連タンパクの免疫染色を行ったところ発現程度に違いがあることを認めている, 今後CAFsとの関連を評価することでがん間質に関連した新規病態が解明され, 間質をターゲットとした薬剤と既存抗癌剤との新規ハイブリッド癌治療開発へと繋がることが期待される.
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