研究課題/領域番号 |
20K09118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
秋山 正年 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (80526450)
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研究分担者 |
坂爪 公 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (10837032)
鈴木 智之 東北大学, 大学病院, 助教 (10837157)
齋木 佳克 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
細山 勝寛 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70837046)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | トロンボモジュリン / 血小板 / 人工心肺 / 心臓外科手術 / 凝固異常 / 炎症反応 / ヘパリン / 体外循環 / ラット |
研究開始時の研究の概要 |
心臓血管外科手術において体外循環に伴う凝固線溶系の過亢進と、消費性の血小板減少は今なお体外循環における大きな問題である。体外循環中の抗凝固療法には主にヘパリンが用いられるが、ヘパリンのみでは体外循環中の凝固線溶系過亢進および血小板減少は抑制しきれない。そこでDIC治療にも有効であるトロンボモジュリンに着目し、体外循環回路にトロンボモジュリンをを加えることで、体外循環中の凝固線溶系亢進の抑制による血小板減少の制御、ならびに抗炎症作用を得られるのではないかという仮説をたてた。その実証のため、ラットの人工心肺モデルにトロンボモジュリンを使用し、血小板や凝固系のデータを評価する。
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研究成果の概要 |
ラット人工心肺モデルを用いて、人工心肺中におけるトロンボモジュリン(TM)製剤の有効性と安全性を確認する研究を行った。本研究結果では、TM製剤投与による出血事象は確認されず、ヘパリン投与下でもTM製剤を安全に投与可能であることが示唆された。一方でTM製剤投与による血小板減少抑制効果や炎症反応抑制効果は確認できず、その有効性を証明することはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では、人工心肺中におけるTM製剤の有効性を証明することはできなかった。小動物人工心肺モデルでは、循環血漿量と人工心肺回路内容量の比率が大きく異なることやTM製剤の投与量が不足していたと考えられ、今後実験方法を再考し大型動物人工心肺モデルによる実験を行うことでTM製剤の有効性を確認できる可能性はあると考えられた。
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